【陸上競技】【陸上競技】全日本、悲願の初V!

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第48回 秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対校選手権大会 11月6日 於・熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前

◆試合結果◆
1位 青学大 5時間15分15秒
2位 早大 5時間16分11秒  
3位 山梨学大 5時間16分50秒
4位 駒大 5時間17分41秒
5位 中央学大 5時間19分36秒
6位 東洋大 5時間19分49秒
(以下省略、25校、オープン参加2チーム、全27チーム)

◆個人成績◆
1区 下田裕太(教3) 44分04秒(区間8位)
2区 田村和希(営3) 38秒07秒(区間1位)
3区 吉永竜聖(総3) 27分43秒(区間5位)
4区 安藤悠哉(教4) 41分30秒(区間5位)
5区 小野田勇次(営2) 35分07秒(区間1位)
6区 森田歩希(社2) 35分39秒(区間1位) MVP
7区 中村祐紀(国3) 35分17秒(区間5位)
8区 一色恭志(営4) 57分48秒(区間2位)

優勝監督賞 原晋監督

三大駅伝の二戦目となる全日本大学駅伝対校選手権(全日本)が行われた。青学大は前回大会で2位に終わった悔しさを胸に初優勝を目指し、106.8㌔にわたるレースに挑んだ。
3区から7区まで早大に先行を許し、49秒差の2位で最終区にタスキがつながれるも、エース・一色が圧巻の走りで逆転し、悲願の優勝を果たした。

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▲ゴールする一色〈写真提供=青学新聞編集委員会〉

各大学のエースがひしめく1区を任されたのは、下田。序盤はお互いけん制し合いスローペースで展開される。5㌔を通過し、一度は下田が集団の先頭に立つも、各大学様子を見る状況が続く。7㌔過ぎの中間点で東洋大・服部弾馬が仕掛け、前に飛び出る。下田は落ち着いて後を追う。11㌔に差し掛かった頃、先頭を走る集団のペースが上がり、下田との差は約5~6秒に。その後も先頭との差は徐々に広がっていく。各大学がスパートをかける中、下田はついていけず1位の東洋大と30秒差の8位で、2区・田村へタスキをつないだ。

先月行われた出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)で2区区間賞に輝いた田村が「僕のところでトップにもっていく」という言葉通り、全日本でも躍動した。
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▲終盤力を振り絞る田村
まず2.5㌔付近で4位の日大を捉え、抜くと4㌔付近では駒大をかわし3位に浮上。先頭の東洋大との差を12秒差まで縮める。5㌔通過地点で2位の早大に追いつき並走していく。ついに2区の中間点で前を走る東洋大に追いつき、東洋大、早大とともに先頭に立った。9㌔を越えたあたりで早大・平和真に離される場面も見られたが、最後の下りでスパートし早大に1秒差をつける1位で3区・吉永にタスキを渡した。

3区を走ったのは今大会が大学駅伝デビューとなった吉永。
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▲大学駅伝デビューを果たした吉永
タスキを受け取った直後に早大に先行を許すも、後についていく。しかし、4㌔過ぎ、早大の鈴木洋平に突き放される。その後も徐々に差は広がり、トップと14秒差の2位で4区・安藤主将にタスキが渡った。

4区でトップに立ちたい青学大は、出雲で意地の走りを見せた主将の安藤を配置。全日本でも流れを引き寄せる走りに期待がかかったが、思うような走りができず悔しいレースとなった。
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▲苦しい表情で走る安藤主将
タスキをもらって最初の1㌔、突っ込んだ走りで1位との差をわずかに詰める。ところが安藤は自身の動きの悪さを感じ「追いつくというよりはいかに離されないか」(安藤)を意識した走りへ切り替えをはかる。しかし、区間賞を獲得した早大・永山博基に差を広げられてしまい、1分07秒の差で5区・小野田につないだ。

つなぎの区間と呼ばれる5区を任された小野田は単独走となる。速いペースで突っ込み、5㌔付近までにジワリジワリと早大との差を詰めていく。しかし、強い向かい風が小野田を苦しめた。小野田は「最初詰めた分疲れてしまった」と話したが、区間賞の走りで早大との差を5秒縮め6区の森田へタスキをつないだ。
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▲区間賞の走りを見せた小野田

トップとの差1分02秒でタスキを受け取った森田。
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▲MVPを獲得した森田〈写真提供=卒業アルバム委員会〉
優勝のためにはこの6区で何としても差を縮めたい青学大。森田は序盤から速いペースで走り、5㌔通過で52秒差、7㌔通過で42秒差とどんどん差を詰めていく。その後も軽快な走りを続け、早大との差を38秒まで詰め7区の中村へつないだ。

最終区へつなぐ7区に配置されたのは中村。夏の合宿期間での故障を経て、今大会にエントリーされた。
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▲7区を走る中村〈写真提供=卒業アルバム委員会〉
中村はタスキを受け取ってから、ハイペースで早大を猛追していく。追い風にも助けられ5㌔通過までに早大との差を20秒ほど縮める。「後半、暑さとオーバーペースであんまり思うようにならなかった」と中村が語るように、一時は早大まで16秒差に迫ったが粘りきれずその差は49秒に広がり、8区・一色にタスキが渡った。

最終区を走るのは、抜群のスピード、安定感を誇る絶対的エースの一色。
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▲早大を逆転し初優勝に導いた一色
先行されるレースで一色は「自分の走りをするだけ」と出走した。優勝だけを見据え速いペースで入る一色。5㌔付近でトップまで5秒差に詰め寄ると、6㌔通過地点でついに早大を捉える。あっという間に早大・安井雄一を置き去りにし、完全な独走状態となる。そのままトップを突き進み、初優勝のゴールテープを切った。

先月の出雲に続き、全日本でも見事優勝を果たした青学大。まさに、全員駅伝で掴んだ勝利だ。しかし、多くの選手が手放しで喜ぶのではなく「このままではだめだ」という気持ちに駆り立てられた。今年度、青学大の最大の目標は東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根)での三連覇達成。その目標を達成すべく、さらなるレベルアップを誓う。(舟橋冴香)

☆選手コメント☆
1区・下田
・優勝の気持ち
優勝はとてもうれしいことですし、去年本当に悔しい思いをしたので、優勝についてはできて本当に良かったと思います。けど自分の力は本当に微々たるもので一色さん、そして自分の後ろを走った田村にかなり負担をかける走りをしてしまったので、チームとして。箱根はこれではダメなので修正していかないといけないなと思います。
・1区のレースプラン
僕はついていくしかなかったので、強い選手も当日エントリーで入ってきましたし、その中で自分がどれだけ通用するかっていうところで。もうちょっとハイペースになると思ったんですけど、かなりゆっくりスローペースから入って7㌔から一気に動くっていうレース展開で。あれを仕掛ける方はかなりの力を使うのに、ついていくことすらできず、落とされるというふがいない結果だったと思います。
・出雲から良い調整できていた?調子は?
調子は良かったですし、去年と比べて何か劣っているっていうわけではないと思うんですけど、やっぱりメンタル的なところだと思います。去年と何が違うかっていうと、自信があるかないかだと思うんで。去年はつなぎの区間で走れる自信があったんですけど、今回は主要区間で使ってもらって主要区間で走れる自信を積んでこられていないっていうのが最大の敗因というか、弱かったなと思うところです。箱根に向けて2か月覚悟を持ってやっていって、自信につながるものをどれだけ積んでいけるかだと思います。
・箱根までに強化したいところ
今からフォームをどうこうというものではないと思うので、練習をやっていくんですけど、箱根のことを考えた2か月にして、覚悟をもってひとつひとつの1回1回の練習とか1つ1つの試合というもので必ず積んでいかないと箱根は主要区間で快走というものはムリだと思うので自分が走れるという自信になるような2か月にしていければ走れると思います。
・箱根へ向けての意気込み
今回の走りで意気消沈気味なんですけど、必ず箱根では主要区間で区間賞を取れるように頑張っていきます。

2区・田村
・全日本、初優勝の感想
昨年負けて悔しい思いをしたのでその分とてもうれしい優勝だったかなと思います。
・レースを振り返って
前半しっかりいいペースで走れていて、後半ペースが落ちてしまったので後半もっと伸びるようになるともっとタイムもよくなってきますし、今回は1秒差だったんですけどもっと後ろを離せたかなと思います。
・8番手でタスキを受けてどういう走りを心がけたか
下田の走りが良かれ悪かれ僕のところでトップでもっていくという気持ちで走ったんで実際その通りになったので、自分の中では満点あげていい走りでした。
・いい走りができた要因
今日はしっかり準備できていたというのが一番大きいです。
・箱根に向けて
箱根になると距離も20㌔を越えてくるんでそこにまず対応すること。今、結構スピードもついてきて持久力もあると思うのでスピードを距離と融合させて長い距離でも今のスピードを維持して押していけるような走りを目指して準備していきたいなと思います。

3区・吉永
・全日本、初優勝の感想
優勝というのは僕自身三大駅伝初出場で優勝の重みというか、難しさはまだ全然分からない状態なんですけど、チームとして初優勝できたというのは全員うれしいと思います。優勝のメンバーの一員として走れたというのはうれしいなと思います。
・今日のレースを振り返って
田村がいい走りで、いい位置でタスキをもってきてくれたので自分も続きたかったんですけど、早稲田の選手につくこともできなくて力を出し切れなかったというよりも、力不足だなと思いました。
・レースプランは?
予定では競ってくるというよりもトップで単独で来るだろうなと思っていて、トップできた場合は落ち着いていこうと思っていたんですけど、競ってきたんで相手につけるところまでついて最後行けたら持ち味のスパートで安藤さんに勢いよくタスキを渡そうという風に考えてスタートしたんですけど。最後まで粘ることができなくて、そういう結果にはならなかったです。
・初の駅伝を走って
駅伝を走ることを目標に日々練習してきたんですけど、いざ走るとなるとこのチームの一員として走れるのかなという不安というのはやはりあって覚悟はできていなかったかなと思います。
3区を走るということは予想していなかったというか、後半区間だろうなと自分の中では思っていて。3区に選ばれたときは少し緊張感やプレッシャーがありましたね。3区は短いですけど大事な区間になるので、少し緊張しましたね。
・1区、2区、3区と3年生でのタスキリレーとなりましたが、どういう思いがありましたか?
下田、田村っていうのは早い段階からチームのエースとして結果を残している選手だったので、少し出遅れた感をもっていたんですけど下田、田村とタスキをつなげたってことはやっと彼らと同じステージに立てたという風に思って素直にうれしかったです。
・箱根に向けて
箱根になるともっと距離が伸びて、自分にはまだまだ力が足りないと思うので。ここからもっと練習してやっていきたいですね。自分の中ではロードの感覚がまだつかめていなかったので、もっとロードでの練習、レースを意識していきたいです。トラックとは違って周ごとの細かいタイムも頭に入れながら走れないですし、(駅伝は)スタートの時点で差がついているので、そういうときの走り方とか、ロードで距離が見えない中で1㌔をどうやって入っていくのか。そういう経験ができたことは次につながるかなと思います。

4区・安藤主将
・全日本、初優勝の感想
チームとしては優勝できたんでうれしいというよりほっとしているのが正直なところです。とりあえず優勝してよかったです。
・今日のレースを振り返って
予定としては(1位)と14秒差で(タスキを)もらったので僕のところで追いついて離したいというのがプランだったんですけど、スタートして明らかに1㌔入ったところで動きがおかしいなと思ってあんまり動かない感じがして、3㌔くらいたっても動きが変わらなかったんでもう追いつくというよりはいかに離されないかに切り替えて粘りの走りに変えたんですけど、結果的に1分離されてしまって後ろの後半区間の選手に負担をかけてしまったんですごく反省しています。
・調子が上がらなかった理由は?
走る前までの走る状態はめちゃくちゃ良くて、何なら出雲よりよかったんですけど、なんで今日走れなかったかよく分からないです。
・早稲田大学がトップを走るということは想定していましたか?
早稲田が前に来ることは想定していなかったですね。想定外でしたけど、行ける想定の範囲内だったのでいけると思ったんですけど。
・後半区間の選手たちの活躍について
後半区間は本当に力のある選手だったので、絶対やってくれるだろうと思ってました。結果的に最後一色が抜いてくれて、良かったです。ほっとしました。
・箱根に向けて
今のままでは多分、簡単には勝たせてもらえないのでチームとしても自分としてもしっかりトレーニング積んでレベルアップしてスタートラインに立てるようにしたいです。

5区・小野田
・全日本、初優勝の感想
素直にうれしいですね。全部、恭志さんのおかげなんですけど、とりあえずは区間賞ということで初優勝に貢献できているとは思うのでその辺は良かったかなと思います。
・レースを振り返って
僕は設定タイムを33分台っていうのを決めていて、走り始めたんですけど思ったより向かい風が強くて、34分半にまとめようと切り替えたんですけど自分の走りとしては35分かかってしまって、区間賞取れましたけど、自分の走りとしてはあんまりうれしくはないな、という感じです。
・追いかけるしかない展開でどのようなことを思い走っていましたか?
前半からいくつもりだったので行ったんですけど、やっぱり向かい風がすごくて最初結構詰めたんですけど、最初詰めた分疲れてしまって後半結局5秒くらいしか詰めれて無かったんで、あんまりよくなかったかな。
・全日本の前までの調子は?
秋入ってからずっと好調で全日本の調整の時もずっといい感じの流れできていたんで、だいぶ自信をもっては臨めました。
・箱根に向けて
前回は6区を走って区間2位だったので、次は区間賞をとって、今後区間新記録を目指したいです。山下りなので下る練習をそれなりにやっていこうかなと思います。

6区・森田
・レースを振り返って
個人としては自分の思っていたレースプランで自分の力を発揮できたのでそこは良かったかなと思います。チームも苦戦はしたんですけど、最終的には優勝することが出来たのでよかったかなと思います。
・レースプランは?
最初の5㌔を速いペースで14分20秒あたりで走っていってそのあとしっかり粘って3分きるくらいで走っていけたらいいなと思っていたので予定通りくらいで走れました。
・好調の要因は?
自分の場合は故障が多かったので、故障無く継続した練習ができてここまで来られたので、良かったと思います。
・タイムについては?
区間新記録まであとちょっとだったんですけど、そのあとちょっとが切れなかったのが少し悔しいところではあるんですけど、思っていたタイムよりは良かったのでよかったと思います。
・三大駅伝で走るのは初だったが?
緊張とかしたんですけど、サポートの方とかに緊張をほぐしてもらっていたので、しっかりレース当日は程よい緊張感を持って走ることが出来ました。
・箱根に向けて
箱根では3区か7区あたりを今年は走りたいと思っているので、まずはそこを走れるようにしっかり状態を上げていって、走ったら本番はしっかり区間賞とれるように頑張りたいと思います。

7区・中村
・今日のレースを振り返って
僕個人の走りとしてはあんまり納得いっていなくて、区間賞を狙って走って前半突っ込んだんですけど、後半暑さとオーバーペースであんまり思うようにならなくて、結果もちょっと広げられたという形になってしまったので、優勝したのは本当にうれしいんですけど個人の走りとしてはまだまだだなという感じです。
・レースプランは?
とりあえず前半追い風だったのでハイペースでも行けるなと思ってまあまあ突っ込んだんですけど、中間点を過ぎてからがあんまりよくなくて。レースプラン通りに行けたのは6㌔までだったので後半が課題になりました。
・タイムについては?
タイムとしては20秒くらい遅かったですね。あと20秒早かったら区間賞を取れていたので。その20秒をラストの5㌔で稼げたらよかったです。
・去年からの思い
去年は補欠で走ってないので、悔しさっていうのはチームで走った人の方がだいぶ大きかったと思うので、僕も練習しながら終わってテレビ見て悔しかったという思いがあったので、初優勝という形で終われて本当にうれしいです。
・箱根へ向けて強化したい点
箱根も9区7番であまり納得がいっていない部分があったので1年間リベンジっていう気持ちを持ってやってきたので、夏合宿故障していてやっと間に合わせられたという感じなので、あと2か月で完璧に仕上げていきたいなと思っています。
・故障明けだったが
故障が長引いてしまったので、本来もっと早くから走り出せていたらよかったんですけど、夏合宿で出遅れて、僕の中では早く追いつきたかったというのがあったのでとりあえず同じ舞台に立てたというのは自分の中で嬉しいです。
・箱根へ向けて
二冠取ったら三冠しかないと全員が思っていると思うので、三冠を取るっていうのだけをあと二か月目標にして気を抜かずにやっていきたいなと思っています。

8区・一色
・レースを振り返って
49秒差で来たので、何が何でも勝たないといけないと思ったので頑張りました。
・調子は?
最近関係ない気がしてきて。調子が悪くても良くてもある程度のレベルで走れるようになってきたので安定感が付いてきたような気がします。
・安定感が生まれた要因は?
僕もよくわからないです。
・先行されるレースで意識していたことは?
とりあえず自分の走りをするだけだったので、とりあえずひたすら全力で走るしかないと思って走っていました。
・出雲・全日本と優勝してチームの雰囲気は?
嬉しさに沸いている人もいると思うんですけど、危機感を持っている人が多いと思うので、箱根に向けてやってくれると思います。
・箱根に向けて
チームの目標で三冠ではなく、(箱根)三連覇を目標に掲げているので箱根の勝ちだけは譲れないので、またしっかりと一から準備をし直して優勝を目指して頑張りたいと思います。