関東大学選手権 於代々木第二体育館
9日 対東経大
◆結果◆
青学大○109-53●東経大
1Q 31-12
2Q 17-18
3Q 34-8
4Q 27-15
◆スターティングメンバー◆
#3 小林遥太(営3)
#56 比江島慎(史4)
#8 張本天傑(国3)
#7 野本建吾(総2)
#25 永吉佑也(総3)
3日から始まった関東大学選手権。トーナメント戦のこの大会で、シードの青学大は9日が初戦。勝ちあがってきた東経大と対戦した。勝利するものの「青学らしくない」と長谷川監督が言うように、内容的には納得のいくものではなかった。
1Q、青学大は#56比江島、#8張本らが12点連取と良い立ち上がりを見せ、勢いそのまま1Qを終える。2Qになると、#5高橋貴大(法2)、#15山崎将也(総4)らがコートへ。青学大は色々な選手を使う。一方、東経大も少しでも差を縮めたいが青学大の18点リードで前半を折り返す。
3Q、青学大は再び#56比江島、#8張本らスターターに戻す。ここで一気に点差が開く。#25永吉、#7野本がきっちりリバウンドを取り、#3小林、#8張本らが得点を重ね、東経大を圧倒。選手層の厚い青学大は後半、笠井康平(社1)、船生誠也(法1)、田中光(国1)ら1年生もコートへ投入。ダブルスコアで勝利した。
長谷川健志監督コメント
――今日の試合を振り返って
まだ青学らしくない。技術の前にチームにリーダーがいない。「みんな」じゃなくて「誰か」が引っ張らないと。4年生は、まだ自分のことで精いっぱいで、自分のことしか考えていない。チームのことを考えられる4年生がいないと勝てない。4年生が真摯にバスケットに取り組んでいるというのを態度で示すべきだと思う。「俺がこの中で一番頑張っているんだ。真似してくれ」ってアピールすればいい。
成功すると成功の味ばかりをしめて、失敗することを考えなくなる。成功が慢心になっているから危ない。
――途中コートに入った1年生のプレーは?
1年生は良かった。純粋に一生懸命、はつらつとプレーしている。能力も高い。
写真=張本選手
写真=野本選手
永吉佑也選手(総3)、張本天傑選手(国3)コメント
――関カレ初戦でしたが、今日の試合の感想は?
(永吉) 自分達のやるべきことをやろうという気持ちで臨んだ試合だったが、堅くなってしまう部分もあり、監督からは「青学はハッスルするチームだ。技術の前にもっとハッスルしなさい」という指摘を受けた。明日のミーティングを使って、もっとチームがまとまるようにしたい。
(張本) 相手選手より身長が大きい分、動きにくさもあった。途中で点差が開いた時、油断してしまい、2Q後半あたりから雰囲気が悪くなってしまった。上を目指すという気持ちを忘れないようにしたい。
――今年のチームについて
(永吉) 今年のチームは去年より身長の高い選手が集まっているから、3ポイントなど外から合わせるシュートが弱い。それを補うためにもディフェンスでハッスルしなければならないと思う。
――先月の京王電鉄杯決勝で負けてしまいましたが、その後チームに何か変化は?
(張本) 今まで勝ち続けてきた分、他のチームのようなチャレンジ精神がない。負けてから、気持ちの持ち方を意識するようにしている。
(永吉) 敗戦後も練習内容はあまり変わらず、悪かった部分を修正する程度。外のアウトサイドのシュート練習を重点的に行っている。
――明日以降への意気込み
(張本)誰から見てもハッスルしているなというプレーをして、練習通りのプレーをしたい。
(永吉)張本選手と同じになりますが、自他共に認めるハッスルプレーをすることが目標です。
10日 対中央大
◆結果◆
青学大○94-64●中央大
1Q 29-14
2Q 14-21
3Q 16-15
4Q 25-14
◆スターティングメンバー◆
#3 小林遥太(営3)
#56 比江島慎(史4)
#8 張本天傑(国3)
#7 野本建吾(総2)
#25 永吉佑也(総3)
10日の中大戦は、終始青学大が優勢ながら、中盤に差を詰められる場面があった。立ち向かってくる相手に対し、「ゾーンオフェンスがてこずった。あとは15点離れた後に、20点離せるところをふわっとしたプレーをしてしまい、なかなか点数を離せなかった」(長谷川監督)。
1Q、開始早々#56比江島が先制点。#7野本もインサイドから得点。#25永吉のバスケットカウント、#8張本のドライブインで得点を重ね、スタートから勢いあるプレーを見せる。1Q後半から#7野本に代わり、#1大峰がコートに。
2Qに入り勢いづいてきた中大。しばらく互いに取って取られての攻防戦が続いた。中大のディフェンスが、青学大に簡単に点を決めさせない。43-35で前半を折り返す。
3Q、良い立ち上がり。青学大が連続得点を決める。中央大もリバウンド、ディフェンスで反撃を試みるが、再び青学大が勢いを取り戻し点差を広げ69-50で終える。4Qに入ってからも、中大はなかなか得点できず、点差は広がる一方。94-64で青学大が勝利した。
長谷川健志監督コメント
どこでどういう点を取りたいのか、5人がちゃんとわかっていなければならない。「攻めろ」とか「待て」とかそういうことを、今はまだ阿吽の呼吸ではいかないから、しっかり声を出してゲームをコントロールするリーダーが必要。あとシュートを打つときにパスとか動きを大事にして、いかにノーマークにするかが大事。ただパスをするのではだめ。まだ丁寧さがない。今は、まだどこのチームもまだまだ。自分たちの良いところを出せたチームが勝てると思う。
大峰龍盛選手(国4)コメント
――今日の試合を振り返って
今日は、自分たちが身長が大きかったのでリバウンドで頑張ろうと言っていた。(中盤、差を詰められた場面では、)正直安心した部分があった。去年から3Qから点差を離せないところがあったので、今後修正していきたいと思う。
――最上級生になったことで、見えてきた自身の役割とは?
去年はそんなに試合に出ていなかったので難しい部分があるが、迷惑をかけないように、やるべきことをしっかりやろうと心がけている。
――翌日の法大戦に向けて
緊張することなく、やるべきことをしっかりやります!
比江島誠選手(史4)コメント
――今日の試合を振り返って
昨日、相手が相手だったというのもあるが、青学らしくないダラダラしたプレーをしてしまった。それに比べて、今日は速攻も出せ、修正できた。ディフェンスも最後の方は、少し集中力が切れてしまったが、しっかり集中できてよかった。
――先月の京王電鉄杯敗戦後、何かチームに変化は?
中のディフェンスを固められてしまうと、何の動きもなくなってしまうのが、わかったので、合わせを使ったり、中に入れて外に出して、また中に入れるとか、中に入れた後にスペースを空けるとかの練習をした。今日の中央戦も、小さく、すばしっこいチームで中を固められたが、それなりに通用したと思う。
――中央のディフェンスでやりにくかったところは?
ゾーンディフェンスをされて得点がとまってしまった。ゾーンオフェンスがまだ課題。シューターがいないので苦しい場面がある。落ちるのは仕方ないので、打つべきところはうって、リバウンドでしっかりとりたい。
――明日への意気込み
早稲田がくると思っていたが、法政との試合になって、京王杯でもやった相手で、点差もつけられたので、みんなも楽勝という気持ちになり難しいが、準決勝に繋がる試合をしたい。青学らしいプレーをしたい。