【陸上競技】【陸上競技】全日本大学駅伝3位 力及ばず連覇を逃す

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第49回 全日本大学駅伝対校選手権 11月5日 於・愛知 熱田神宮正門前~三重 伊勢神宮内宮宇治橋前

◆総合結果◆

1位 神奈川大 5時12分49秒
2位 東海大 5時間14分07秒
3位 青学大 5時間15分22秒
4位 駒澤大 5時間15分59秒
5位 東洋大 5時間16分29秒
(以下省略、全27チーム)

◆個人成績◆

1区       中村裕紀(国4) 44分46秒(区間11位)

2区       田村和希(営4) 38分04秒(区間1位)

3区       梶谷瑠哉(教3)27分28秒(区間4位)

4区       森田希歩(社3) 40分16秒(区間3位)

5区       下田裕太(教4) 34分49秒(区間4位)

6区       竹石尚人(総2) 36分08秒(区間4位)

7区       小野田勇次(営3) 34分43秒(区間3位)

8区       鈴木塁人(総2)59分08秒(区間4位)

 

三大駅伝2戦目となる今大会、青学大は出雲駅伝のリベンジに燃えていた。

スタートの熱田神宮からゴールの伊勢神宮までそれぞれの想いを襷に乗せ、8人の戦士たちが伊勢路を駆け抜けた。

 

(1区)

今大会、スタートラインに立ったのは4年の中村。昨年は同大会で7区を走り、優勝に貢献した。

 

1区は例年になくハイペースな展開となった。

4㌔を過ぎると徐々に集団がばらけはじめ、縦に伸びていく。全日本大学選抜・ムイル等が先頭を引っ張り、スピードに緩急をつけ、多くの選手を揺さぶる。中村はそれについていけず、徐々に集団後方に下がっていってしまう。

7.5㌔、中村は第2集団から遅れはじめ、苦しそうな表情を見せる。1区を半分残して、集団から遅れたことへの焦りも読み取れた。

9㌔、中村は先頭と10数秒差。少しでも前との差を詰めたい中村だったが、何度も後ろを振り返るしぐさが見られた。後続との距離を気にしてなかなかペースを戻すことができない。

最終的に先頭と1分22秒差、10位で襷リレー。中村は「1区でちゃんと仕事を果たせていたら…」とレース後の報告会で自身の走りを振り返った。最終学年、箱根でのリベンジに期待したい。

(2区)

1区の出遅れを取り戻すべく勢い良く飛び出して行ったのは駅伝男、田村だ。トップとは1分22秒差。そして、最大のライバルとしてあげる東海大とも47秒差があった。田村は快調に飛ばし、3.8㌔地点で第一工業大を捉え8位まで順位をあげる。その後も良いペースで前との差を徐々に詰めて行く。5.7㌔地点ではトップとの差を20秒近く詰め、1分3秒差。まだまだ勢いは衰えない。

9.5㌔地点では、東海大を捉え、中継地点では47秒もの差があったのを一気に詰める。その後田村は東海大と競り合いながら前を追う。

残り1㌔地点で、東海大に離されるも、懸命に腕を振り、歯を食いしばって前を行く中央学院大を中継地点手前で抜き去り、順位を6位まであげる。トップとの差を57秒差とするエースの走りを見せた。

田村は38分04秒の好タイムで自身6度目となる区間賞を獲得。4年生の意地を見せチームに勢いをもたらす。

(3区)

3区を任されたのは先日行われた出雲駅伝で惜しくも1区で出遅れてしまった梶谷。今回の全日本ではその悔しさを吹き飛ばすべく、持ち前のスピードを活かし粘りの走りを見せた。

中学大・廣とほぼ同時にスタートした梶谷は4.5㌔地点でその廣との差を広げ、前を走る選手たちが見え始めた。6㌔地点では早大・新迫に追いつくと、その勢いのまま順位を1つ上げてチームに貢献。

汗をびっしょり流しながら猛烈なラストスパートをかけ、トップと1分4秒差の5位で同じく3年生の森田へタスキリレー。1区以外の区間もきちんと走れることを証明した。

(4区)
4区を任されたのは前回大会で5区を走り、区間賞で大会MVPに輝いた森田。序盤から快調に飛ばし前を行く神奈川大と19秒あった差を一気に詰め、4位集団を形成。

その後も良いペースで神奈川大と前を追い、12㌔地点ででは駒澤大を捉え、3位集団を形成する。

森田は懸命に腕を振り最後の力を振り絞る。ラストスパートで神奈川大、駒澤大を振り切り、順位を3位まであげ、東海大との差も7秒差まで縮めた。森田は安定したレース運びで、区間3位。5区のエース下田に襷を渡した。

 

(5区)

5区の下田はトップの東洋大と1分9秒差の3位でタスキを受ける。誰もが「下田なら」と思っただろう。
しかし6キロ付近で下田の行く手に暗雲が立ち込めた。左足を引きずるようになりペースダウン。3位で受けたタスキを4位に下げてしまう。顔にも苦しい表情が顕著に現れ、本来の下田裕太の走りとは程遠いものとなった。
順位こそ落としたが、トップとの差を6秒詰めて中継所へ。不撓不屈の精神を見せ、タスキと自身の思いを竹石に託した。

 

 

 

(6区)

6区に起用されたのは、安定感抜群のフォームに定評のある竹石。昨年のケガによる苦しい期間を経て、今大会で大学三大駅伝デビューを果たした。

先頭と1分3秒差で襷を受け取ると安定した走りで前を追う。

5㌔を区間賞ペースで通過。さらに、6㌔を過ぎると前を走る東洋が遅れ始め、その間に竹石が距離を詰める。

8.4㌔、ついに東洋大に追いつき3位に浮上。このあたりから、脇腹を押さえる仕草を何度か見せ少しペースを落とすも、3位を譲ることなく先頭と53秒差で襷を繋いだ。

(7区)

トップと53秒差でタスキを受け取ったのは1年生の時から大きな故障がなく、大舞台でも安定した走りを見せてきた小野田。箱根の山下りのスペシャリストとして知られる小野田だが平地でもしっかりと結果を残した。

後ろを気にせず、前をまっすぐ見つめながら走り7㌔過ぎには東海大・三上、神大・大川との差を縮める。追い風に乗り、リズム良く先頭集団を追いかけたが、11㌔地点で少しずつピッチが落ち始め前との差が広がった。

苦しい表情を浮かべながらも、持ち前の冷静さを活かし懸命に伊勢路を駆け抜け、トップと1分6秒差で大学三大駅伝に帰ってきた鈴木へタスキを繋いだ。

 

(8区)

タスキを受け取ったアンカー鈴木はガッツポーズ、笑顔で伊勢路へ飛び出した。鈴木は8月のユニバーシアード出場(台北)などで注目され、今や青学大の次期エース候補だ。去年の出雲以来の三大駅伝となり、2年生ながら頼もしい走りを見せた。

トップ東海大と1分6秒差、エース鈴木健吾を起用した神大と49秒差でのスタート。鈴木は安定した良いペースで走り、時折歯を食いしばりながらも、姿の見えない前を見据えて進む。11.6㌔地点でトップ神大とは1分11秒差、前との差は縮まらない。残り3㌔をきると鈴木は後ろを振り返り、確実な走りで順位を守ることに徹した。
伊勢神宮にたどり着いたのは3番目、鈴木は晴れ晴れとした笑顔でゴールテープをきったものの、直後に悔しい表情に変わった。

 

出雲の悔しさを晴らすべく臨んだ今回の全日本、青学大は一度もトップ争いに絡めないままゴールテープをきった。いよいよ残すは4連覇のかかる箱根駅伝のみ。このままでは終われない、原監督にも火が付いた。一番乗りで大手町に戻ってくるのはフレッシュグリーンのタスキのはずだ。

(1・6区=小島早織 2・4区=塚原梨沙子 3・6区=舘野七海 5区=海野大輔 8区=圷彩那)

 

青山スポーツによる原監督・選手へのインタビューは後日掲載いたします。

 

 

~以下、報告会でのコメント(抜粋)~

原監督

「3番ということで、でこぼこな駅伝になったなあというのが監督としての素直な感想です。やはり1区の出遅れが駅伝というのは後続にプレッシャーを与えていっているのかなと、1区がもう少し頑張ってくれたらなっていうのが反省です。また、田村、森田ときてこれから勝負だというところに下田が思うような走りができなかったと、こういった4年生の走りができなかったというところが神奈川大学さんとの差だったのかなと反省しています。いずれにしましても、それら学生を起用したのは私、原でございますので、全ての責任は私にありますので、もし何かありましたら私に全部訴えるなり、質問なり、していただければと思います。これで終わるチームじゃありません。箱根駅伝はしっかり頑張っていきたいと思いますので、変わらぬご声援のほど、よろしくお願いします。今日はありがとうございました。」

 

1区 中村選手

「僕が4年生として、1区でちゃんと仕事を果たせていたら、優勝っていう部分を狙えていたところもあったにもかかわらず、1区で中途半端な走りをして後続にプレッシャーを与えてしまいました。田村も区間賞とってくれましたし、下田も足痛いながらもしっかり走ってくれましたし、やっぱり4年生っていう柱がしっかりしていないと駅伝は勝てない競技なんだなと今日はっきり分かりました。僕もここで終わるつもりはないので、これから箱根に向けて一から優勝目指してやっていきます。」

 

2区 田村選手

「僕個人としては区間賞はとれたんですけど、1区中村が出遅れてしまった部分を同じ4年生としてしっかりカバーすることができなかったっていうのが、後続の後輩たちに本当申し訳ないなっていう気持ちが今、正直な感想です。最低限区間賞はとれたんですけど、それでは物足りないというか、去年までの僕だったら良いと思うんですけど、今年の僕はそれだとダメなので、しっかり箱根駅伝に向けて、絶対チームで総合優勝するので、それに向けて僕個人としても、チーム全体としても、4年生としてしっかりチームを引っ張っていって、絶対に勝ちたいと思います。」

 

3区 梶谷選手

「自分は3区で、いつもは1区を走っていて、今回は中間区間ということで、前半かなりペース遅めに入ってしまって、後半ビルドアップという形になってしまいました。そのため、少しずつ前の選手に離れた部分もあったんですけど、かなりいい経験はできたと思います。箱根駅伝ではしっかり、どの区間を任せられても自分でしっかり前に追いついたり、後ろを離すような走りができるようにこれからしっかり力をつけていきたいと思います。」

 

4区 森田選手

「自分の走りとしては順位を2つ上げることができたんですけど、前の東海大さんと7秒差ということで、僕がもっと詰めていれば下田さんが無理してつっこんだ走りをすることもなく、もう少し結果も変わっていたのかなと思います。順位も3番ということで、まだまだ上を目指さないといけないと今回自分の中でも思ったので、箱根駅伝はしっかり優勝できるようにこれから自分も自分の力を高めていって、そして区間賞をとって、チームの優勝に貢献できるように頑張っていきたいと思います。」

 

6区 竹石選手

「前半、区間賞ペースで走れたんですけど、後半差し込みとかもあってペースが落ちてしまって、区間4番という結果に終わってしまったことは、やっぱり自分自身まだまだ力不足を感じましたし、何よりチームが優勝できなかったことが今とても悔しいです。1年前と比較してみて、ケガで走れなくて悔しい部分を乗り越えてこその今日の結果だと思うので、少しは前進できていると思います。この借りっていうのは、残された箱根駅伝で返すしかないと思っています。」

 

4区下田選手・7区小野田選手・8区鈴木選手は不在

 

 伊藤雅一主務 

今回の駅伝を終えて、本当に全員が良い走りをしないと、駅伝は難しいものだなと再確認することができました。また。これから箱根駅伝に向けて、必ず勝てるようチーム一丸となって努力していきます。(たすきを握りしめながら)このたすきを1位で大手町に持ってこられるよう、もう一度努力していきますので、これからもご声援のほど、よろしくお願い致します。