【陸上競技】【陸上競技】箱根往路は2位、明日の総合優勝へ闘志燃やす

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第94回 東京箱根間往復大学駅伝競走 1月2日・3日 大手町⇔芦ノ湖

◆往路結果◆
第2位 青学大 5時間29分05秒

◆往路オーダー・記録◆
1区 鈴木塁人(総2) 5位=1:02:41
2区 森田歩希(社3) 2位=2:09:56(区間1位=1:07:15) 区間賞!
3区 田村和希(営4) 2位=3:12:37(区間2位=1:02:41)
4区 梶谷瑠哉(教3) 2位=4:16:16(区間9位=1:03:39)
5区 竹石尚人(総2) 2位=5:29:05(区間5位=1:12:49)

 

今シーズン出雲駅伝、全日本駅伝で優勝を逃し、いまだ無冠の青学大。箱根駅伝4連覇を目指しチーム一丸となってレースに挑んだ。往路は東洋大が1区から首位を1度も譲らずゴールし、青学大もミスなくまとめ2位で往路を終えた。残念ながら、箱根駅伝往路4連覇は叶わなかった。

1区

1区を任されたのは先日の全日本駅伝でアンカーを務めた鈴木。レースは昨年と比べると速いペースで進んだ。大きな動きがあったのは17キロ付近。歩道側でひかえていた鈴木が、周りの選手の余力を確かめるかのように仕掛けたが、なかなか抜け出せず再び集団に吸収されてしまう。すると、18キロ地点で東洋大・西山が仕掛け後続をどんどん引き離し、19キロ過ぎると完全に独走になる。鈴木も懸命にトップを追いかけたが捉えることはできずトップと26秒差の5位で2区の青学大の頭脳派・森田にタスキを繋ぐ。鈴木は区間賞を獲得することはできなかったが、悲願の箱根の舞台で粘りの走りを見せた。

2区

1区鈴木から5位でタスキを受け取ったのは森田歩希(社3)。先頭を走る相澤(東洋大)とは26秒差でスタートした。
2キロを過ぎると山下(駒大)に追いつき、鈴木(神大)、阪口(東海大)とともに3位集団を形成する。その直後2位を走っていた向(國學大)にも追いついたことにより、5人で2位集団を作り先頭の相澤を追う展開となった。
8キロを通過するころには3強と言われる青学大、神大、東海大の3大学のみの集団となり、いつ誰が抜け出してもおかしくない状況がつづく。
12キロ、東海大が集団から遅れはじめ、森田と神大・鈴木との一騎打ちが繰り広げられた。先に動きを見せたのは森田。20キロを過ぎたあたりでペースを上げるとその差はあっという間に広がり森田が単独2位に立つ。その後、鈴木を完全に引き離して2位でタスキ渡しを行った。先頭の東洋大との差を22秒に詰め、順位を3つ上げる好走で森田は区間賞を獲得した。
※ニャイロ(山梨学大)と同タイムで区間賞獲得

3区

3区を任されたのは4年生でエースの田村。
出雲、全日本と区間賞を獲得し、原監督からも絶大な信頼を得る。田村は、笑顔でタスキを受け取ると、最初の1キロを落ち着いて入り、じわりじわりと差を詰めて行く。10キロ地点では、22秒あった差を8秒差まで詰め、好調な滑り出しをみせる。このままの勢いで、1位の東洋大を捉えるかと思われたが、その姿は徐々に小さくなって行き、逆に差を広げられる展開に。田村は、強い日差しで汗をびっしょりかき、苦しそうな表情を見せる。しかし、歯を食いしばり、懸命に腕を振る。田村にとっては最後の箱根駅伝。4年間の想いを背負い、そして、一緒に戦っている仲間のために、最後の力を振り絞る。残り3キロで原監督からの言葉に奮起し、ペースを上げ、最後は笑顔で4区梶谷にタスキを渡す。東洋大との差は45秒と開いたものの、個人としては区間2位と健闘。学生生活最後の箱根を終えた。

4区

当日変更で出走となった梶谷はトップの東洋大と46秒差でのスタート。落ち着いたペースで入りの3キロを迎える。気温が上がり出雲で味わった脱水も心配されたが、順調な走り出しを見せた。
なかなかペースが上がらず、中継所では46秒だった東洋大との差が、9キロ過ぎの二宮で1分13秒まで開いた。3位の早大とも1分37秒差、梶谷は完全に単独走となったが、ひたすらに前を見つめ、表情を変えず懸命に走った。
しかし、14キロを過ぎると梶谷の表情は一変。歯を食いしばりながらきつい表情を浮かべ、タスキににじむほど大量の汗をかいていた。だが、この表情から粘れるのが梶谷だ。15キロ地点で仲間からの給水、さらに原監督からの「最後の5キロ、絞り出せ」という言葉に応え、確実に1歩ずつ前へと進んだ。
ラスト400m。細かいアップダウンに苦しめられ、腕には力がなく、体も左右にぶれ始めていたが、最後の力を出し切って、山へ向かう竹石にタスキをつないだ。

5区

2位でタスキを受け取った竹石。2分3秒前を行く東洋大を追いかけ、初めての箱根路を勢いよく駆け出した。
竹石の走りはすこぶる好調。前を走る田中(東洋大)との差を 7.1キロの大平台で1分21秒、11.9キロの小涌園で1分2秒、16キロの芦之湯で43秒と ぐんぐんと縮める。
給水直前の16キロ直線下り坂、ついに前方に鉄紺のタスキを視界に捉えた。給水を終え、このままのペースで田中に追いつくことを誰もが期待したその時、竹石が突然立ち止まる。脚にけいれんが起こり、1,2秒自らの足を伸ばしまた走り出す。最後まで走りきれるのか、と暗雲が漂うが、ペースを落とすことなく走り続ける。
ゴールまであと1.4キロの地点でも再度立ち止まり、足を叩くシーンも見られた。時折苦しそうな表情を浮かべながらもゴールを目指す。ゴール前でラストスパートをかけ、トップと34秒差の2位で芦ノ湖のゴールへたどり着いた。

 

現実的に総合優勝は東洋大、青学大、早大(トップとの差1:56)の3校に絞られた。往路優勝は逃したものの、明日の総合優勝は十分射程圏内だ。青学大の復路には、6区に山下りのスペシャリスト小野田勇次(営3)、10区にキャプテン吉永竜聖(総4)、さらには補欠登録で出場濃厚の下田裕太(教4)らビックネームがひかえる。史上6校目となる4連覇達成に向け、ランナーたちの闘志は燃えたぎっている。
明日の昼下がり、大手町でフレッシュグリーンの笑顔が弾ける。(記事=1区から、舘野七海、小島早織、塚原梨紗子、圷彩那、長尾凜)