【レスリング】【レスリング】インカレ 藤井が2連覇!計6人が入賞を果たす

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全日本学生レスリング学生選手権大会 8月28~31日 於・駒沢体育館

◆結果◆
男子フリースタイル
57㌔級                  藤田雄大 (マ4)=第3位

61㌔級                  吉川貴紘(済2)=1回戦敗退
下出倭士(総1)=1回戦敗退
土屋佑斗(総2)=2回戦敗退

65㌔級                  掛川修平(営2)=2回戦敗退

70㌔級                  竹ノ内岳(済4)=3回戦敗退
三木雄平(済2)=2回戦敗退

74㌔級                  磯田隆(済4)=棄権

79㌔級                  神澤翔(済1)=ベスト16

女子フリースタイル
50㌔級                  加賀田葵夏 (マ3)=優勝
永尾さくら(済1)=2回戦敗退
澤田千優(総3)=準優勝

65㌔級                  木村夕貴(済3)=第3位
荒井香帆(社2)=1回戦敗退

男子グレコローマンスタイル
63㌔級                  山本真聖(済1)=ベスト16
大山允長(営4)=1回戦敗退

67㌔級                  谷口空良(営1)=棄権
小西央記(済3)=ベスト8

72㌔級                  阿部結太(総4)=1回戦敗退

77㌔級                  磯田隆(済4)=棄権

82㌔級                  藤井達哉(済3)=優勝
中山理希(英4)=1回戦敗退

97㌔級                  後藤南斗(済2)=1回戦敗退

130㌔級                   伊藤匠汰(済4)=準優勝

 

 

8月28日、全日本学生選手権(インカレ)が開幕。学生王者をかけ、4日間にわたる熱い戦いが繰り広げられた。1・2日目は男子フリースタイルと女子、3・4日目は男子グレコローマンスタイルの試合が行われ、青学大からは6人が入賞した。

4日間のインカレを戦い抜いた青学大メンバー
〈写真提供=青山学院大学卒業委員会〉

 

男子フリースタイル

61㌔級の吉田、下出は1回戦で敗退。61㌔級の土屋と65㌔級の掛川、70㌔級の三木はそれぞれ2回戦で敗退した。また、同70㌔級の竹ノ内主将は3回戦まで駒を進めたが、6-16のTフォール負けを喫し、ベスト16進出とはならなかった。
79㌔級の神澤は2日目にベスト8をかけて神大の鈴木と対戦。試合終了30秒前まで1点差を死守したが、場外につめよるアタックからバックをとられ2失点。8-9で敗戦し、惜しくも準々決勝とはならなかった。

 

57㌔級 藤田雄大

      

1回戦シードの藤田は、まずは初戦となる2回戦で、圧倒的な力の差を見せつける。試合開始直後から積極的にしかけてグラウンドに持ち込むと、ローリングを含めた連続技で一挙10点を獲得。わずか1分10秒での決着となった。藤田の勢いは止まることはない。3回戦、4回戦と10-0のTフォール勝ちを収め、完璧な立ち上がりを見せた。

向かえた準々決勝は阿部(国士大)との一戦。1点を先制されるも、すばやい反応でバックに回り2点を取る。1Pを2-1で折り返すと、2Pは互いにかたい守りで点を譲らず、スコアが再び動いたのは試合終了1分前。藤田が相手を投げ技をしかけ、場外、チャレンジポイントも加わり4点を獲得。6-3の判定勝ちでベスト4に進出した。

準決勝は苦しい試合となった。藤田が相手の山口(日体大)を「スピードが自分よりも上」と振り返るように、前半は相手のアグレッシブなしかけに耐える展開に。4点をリードされて残り1分を切った。土壇場で技を決めて同点に追いつくも、足をとられてバックを決められ4-8。勝利の兆しが見えかけたが、決勝への切符は簡単にはつかめなかった。

 

吉川貴紘

 

 

下出倭士

 

土屋佑斗

 

掛川修平

 

竹ノ内岳

 

三木雄平

 

神澤翔

 

女子
65㌔級荒井は1回戦で、50㌔級永尾は2回戦で涙をのんだ。2階からの声援に答えるように最後まで果敢に挑んだが、両者とも次の試合へ進むことはできなかった。一方で、3年生の3人が奮闘。加賀田の優勝を含め、全員が入賞し、青学大の力を示す大会となった。

50㌔級 加賀田葵夏

1年時にインカレ優勝を果たしている加賀田が、学生王者の座へ返り咲いた。
2回戦からのスタートとなった加賀田は、日大の平田との一戦となったこの試合、わずか18秒でフォール勝ち。続く準決勝も落ち着いた試合運びを見せる。相手のすきを見逃さずにグラウンドに持ち込むと、まずはバックで得点。さらにローリングで点を重ねて、1分もたたないうちに8点を奪っていた。相手に組手しかとらせない勢いのまま、試合を決定づける技で2点を追加。かたい守りで失点はなく、10-0のTフォールで勝利した。

向かえた決勝は同門、澤田との対決に。加賀田から「お互いに手の打ち所や特徴をわかっている」という言葉が出るように、準決勝までのような1Pでの決着とはならなかった。6-0でリードして2Pに突入。加賀田優勢のまま時間は流れていく。最後に澤田が猛攻し、寝技で2点を奪われたものの、8-2の6点差をつけての優勝となった。
「優勝できてとりあえずよかった」と学生チャンピオンは最低限の目標だと語る。全日本のような一般の大会でも、かたい守りから勝利を引き寄せる加賀田に期待したい。

 

50㌔級 澤田千優

今年に入って2度の優勝を果たしている澤田は、今大会も好調だった。1回戦シードで向かえた2回戦。持ち前の攻撃力を活かし、積極的にしかけに行く。序盤に得点し4点をリード。1P終了間際に2点を奪われたが、冷静に試合を運んだ。2Pはローリングの多く決め、12-2の判定勝ちで次につなげた。準決勝の田口(日体大)との一戦は拮抗した試合となった。互いに点を取り合い、3-2で1Pを終えると、互いにバックポイントを取り、5-4。1分を切ってからも試合は動き、最終スコアは7-6。接戦を競り勝ち、決勝へと駒を進めた。

同門、加賀田との決勝は一昨年の決勝と同じカード。澤田は特に意識することなく臨んだという。だが、2年前と同様の形で失点が続いたことには悔しさをにじませていた。アグレッシブにしかけるも、かたい守りに阻まれ、点を奪えない展開が続く。2Pで2点を取ったものの、加賀田のポイントをとらせない強さを見せつけられた一戦となった。

 

65㌔級 木村夕貴

久しぶりの試合となった木村は、現段階の力を試しながら挑んでいた。
曽根川(九共大)との一回戦。1Pは互いに技をしかけられず、組手の時間が長く続いた。アクティビティポイントで1-0とし、試合を折り返す。バックを取られ一時は逆転されたが、この階級唯一となるフォール勝ちで2回戦に進んだ。
準決勝となったこの試合、序盤から相手に押し込まれる展開に。1Pは自らも進歩していたと振り返る組み手で耐え、失点は1点にとどめた。しかし、2Pに突入すると、ローリングを決められ立て続けに失点。約1分半を残してのTフォール負けを喫した。今大会覇者となる榎本(IPU)には一歩及ばなかったが、スタンド状態での攻防には手ごたえを感じる試合となった。

 

永尾さくら

 

荒井香帆

 

男子グレコローマンスタイル
3日目から行われた男子グレコローマンスタイルには青学大から8人が出場。うち4人が1回戦負けを喫し、63㌔級の山本はベスト16、67㌔級の小西はベスト8という結果になった。

82㌔級 藤井達哉

〈写真提供=中大スポーツ〉

昨年80㌔級で学生王者となった藤井は、2大会連続優勝をかけて挑んでいた。
初戦からダイナミックな技を決め、早々に決着をつけていく。2回戦スタートとなった藤井は、まずはこの試合で松折(山梨大)相手に2分28秒を残してTフォール勝ち。続く小林(神大)との一戦も相手に攻撃のすきを与えず、10-0でのTフォール勝ちとなった。

向かえた準決勝、開始20秒で投げ技を決め、4点をリードする。1Pでは今大会自身初となる失点を許すも、2Pに入り、藤井はさらに勢いの増した試合を繰り広げた。ダイナミックな投げ技を決めると、場外ポイントも加算。一挙6点を取って、11-2のこれまたTフォール勝ちを収めた。

決勝は昨年と同じく日体大の勅使河原との一戦となった。「厳しい戦いになるかなというのは自分でもわかっていた」と話すように、準決勝までとは一転し苦戦が強いられた。
1Pはパッシブでポイントを取るも互いに技を決めきれず、1-0のまま休憩に入る。2Pがスタートし、パッシブで取り返され同点。パーテレポジションから後ろに回れ、苦しい体勢となったが必死に耐えて1点以上は与えなかった。ラスト一分を切っても激しい攻防は続き、勅使河原が1点をリードした直後、藤井が場外に出し2-2。これが最終ポイントとなり試合終了。優勝を勝ち取った藤井は雄叫びをあげ、嬉しさを爆発させた。

2年連続優勝という輝かしい成績を収めた藤井は、グレコローマンスタイルの優秀選手賞も受賞し、今大会の主役となった。

 

130㌔級 伊藤匠汰

1回戦シードの伊藤はパッシブで点を重ね0-2で2回戦を突破。庄司(専修大)との3回戦を向かえた。強烈なアタックで相手に技をしかけさせない。2回戦は2Pで疲れを感じさせたが、この試合は最後まで積極的に攻め、5-0の判定勝ちを収めた。
準決勝も各ピリオドで1つずつパッシブポイントを得、2-1で勝利。山本(日体大)の待つ決勝へと駒を進めた。

フリースタイル125㌔級でタイトルを取っている山本は準決勝までの選手とは一段上の試合運びを見せる。スタート直後から技をしかけ、グラウンド状態に持ち込むと2点を先制。
伊藤も負けじと仕掛けに行ったが、バックに回られそのままフォール負けとなった。
1分30秒での決着に得点力に差が出たと振り返る。技に磨きをかけ、次の大会では表彰台のてっぺんに上る姿を見たいところだ。

 

山本真聖

 

大山允長

 

小西央記

 

阿部結太

 

中山理希

 

後藤南斗

 

(記事=下地早穂子)

 

~以下、入賞選手インタビュー~

藤田選手

-準決勝を振り返って
自分の全力は出し切れたんですけど、相手の方が上手だったので、やられてしまったなというのはあります。
-準決勝の相手(日体大・山口)の上手いなと思ったところ
前に出てくる力もすごいですし、ひとつひとつの技、 スピードが自分よりも上で、そういったところで負けたかなと思います。
-61㌔級から57㌔級に変更した理由は
インカレのあとにある世界学生は57㌔級でエントリーしたので、それに合わせてって感じですね。
-57㌔級は準決勝で当たった山口や優勝した長谷川(日体大)ら強い選手が揃っていたが、意識はしていたか
61㌔級よりレベル高いのかなとは思ってました。61㌔級に比べて57㌔級の選手は軽い分組手とか速さがあったので、自分も組手の部分を意識していたんですけど、まだまだ上手でしたね。
-学生最後のインカレを終えた今の気持ち
とりあえず無事に、3位入賞ですけど、自分のレスリングができてよかったと思います。
-世界学生へ向けての意気込み
日本代表を背負っての大会なので結果を残さないといけないと思っているので、優勝目指して頑張りたいと思います。

 

加賀田選手

-優勝した気持ち
インカレは去年準優勝で、今年は優勝したいという気持ちで挑んでいたので、優勝できてとりあえずよかったと思っています。

-決勝は同門対決でしたが、意識したことはありますか。
日頃から一緒に練習していて、お互いに手の打ち所や特徴をわかっているので、練習でもとったりとられたりという感じです。なので、試合で技を決められるかはわからないので、そこが心配でした。

-加賀田選手から見た澤田選手のすごいところとはどんなところですか。
自分はディフェンス型で、あっちはオフェンス型と対称的なので、攻撃力があるところはうらやましいですね。

-決勝で澤田選手と当たるとわかったときはどんな気持ちでしたか
1年生の時と同じようにインカレの決勝で当たったので、青学通しでの決勝をすることによって、青学の女子が強いことを証明できるのではないかなと思いました。学生の大会ですが、ちゃんと勝てるぞというところを示せたと思います。

-今大会を振り返って
自分は明治杯もインカレも50㌔級で出てたんですけど、明治杯で上位に入った大学生の選手は、今回は53㌔級に出てたり、大会に出場していませんでした。なので、学生の大会で1番にならないと、全日本の50㌔級で戦えないと思っていたので、とりあえずは優勝できてよかったですね。自分がこれから戦わなければいけない相手と対戦して勝ったわけではないので、そこはまた次頑張らなければいけないなと思いました。

-競技をしていく上で、目指す先は?
今は学生なので、来年4年生になっても優勝することが、学生として出てる以上には達成したい目標です。全日本では1度だけ2位に入賞したことはあるんですけど、まぐれみたいなものなので、オリンピック選手や世界選手権チャンピオンがいる中の争いに、ますは入れるようにしないといけないなと思っています。

 

澤田選手
-2年前と同じ同門対決となった決勝を振り返って
いつもスパーリングをやっているので、何やってくるかとか、自分が何の技を掛けるのかを分かられているので、やりづらいなというのもあったんですけど、2年前と同じで攻めたところをカウンターで取られて(失点する)というのが多かったので悔しいし、自分の反省をもう少し生かせたかなと後悔しています。

-加賀田選手の強さ
ポイントを取らせないところ。自分は逆にポイントを取らせてしまうんですけど、加賀田選手は最後までポイントを取らせないで自分がポイントを取るっていうのが彼女の中で流れとして出来ているので、それはすごいなと思います。

-インカレ前の2大会で優勝していたが、コンディションはよかったか
大きなケガとかもなく調子は悪くなくて、強い選手がいなかったからというのもあるんですけど、優勝できたのはうれしいです。でも今回の大会では自分よりレベルの高い選手が出てたのでそんな簡単にはいかないだろうなと思ってたのが本音です。
-順当に勝ち上がれば加賀田選手と決勝で当たることが決まっていたが、それについて本人と話したか
特にしてなかったんですけど、周りの人が「また(決勝で)やるな」と(笑)
(特に意識はしてなかった?)あんまり気にはしてなかったんですけど、(加賀田選手が)一番強いので、そこを頑張らないととは思ってました。

-髪色を黒くしたが、気持ちの変化などあったか
いや、全くそういうのではなく、今までが茶色すぎたので少し落ち着こうと思って(笑)
-次の大会への意気込み
次の大会はポーランドで行われる国際大会になるんですけど、日本とは違うので、自分の体調管理などをしっかりとして、青山学院で出させてもらうのでしっかりと戦ってきたいと思います。

 

木村選手
-今大会の意気込み
久しぶりの試合だったので、今どれくらいできるのかを試す意味でも挑戦という感じで臨みました。

-青学大の3年生女子全員での入賞でしたが
3人で入賞できたことはうれしいですね。

-準決勝を振り返って
準決勝は組手とかスタンドの方は進歩してたかなと思うんですけど、グラウンドは守れなくて失点が多くなってしまったので、そこは反省するところだなと思います。

-今後活かしていきたい収穫などはありましたか
くずしとかも単発で終わってしまっていたので、繋げていければもう少し攻めれたかなと思います。

-今後の目標は
10月の試合(全日本女子オープン選手権)でもう1度表彰台に上りたいと思います。

左から藤田、澤田、加賀田、木村

 

藤井選手

-インカレ2連覇の気持ち
素直にうれしいです。まさか優秀選手賞をもらえるとは思ってなかったので、びっくりしているのもけっこうあります。

-昨年王者として挑んだ今大会。プレッシャーはありましたか。
あんまり感じてなかったですね。

-決勝は昨年と同様、日体大の勅使河原選手との対戦でしたが
厳しい戦いになるかなというのは自分でもわかっていたので、どんな形であってもなんとか勝ててよかったです。

-学生王者になりましたが、今後の目指すところは?
世界学生もあるんですけど、去年はインカレ優勝したのに全グレ(全日本大学グレコローマン選手権)落としているので、今年は取りにいきたいと思っています。そして、この勢いのまま天皇杯まで走り抜けていけたらなと思っています。

 

伊藤選手


-準優勝した気持ち
インカレは3年生までよい結果ではなかったので、最後のインカレで表彰台に上がれたのはよかったですが、決勝で負けたのは悔しいです。

-今大会を振り替えって
第1シードだったので意識したところもありますし、ルールが変わって初めての学生の大会で、今までやってきたスタイルと少し噛み合わない所もあるかなと思ったのですが、4試合を通して、今後どうやって試合を組み立てていくかも把握できた大会でした。

-目指す試合のスタイルとは
自分は得点力が低く、今のルールでは得点力がある方が試合を組み立てやすいと思うので、これからは点を取る技術を1つでも2つでも身につけていけたらなと思います。

-決勝を振り返って
決勝で対戦した山本選手はフリーでも優勝してますし、これまで一度も勝ったことのない相手で、最初に組み合ったときから勝てるなという感覚ではありませんでした。次対戦するときには五分五分の試合ができたらなと思います。

-優勝した選手との差はどこにあると思いますか
得点力ですかね。高校のときから何度も戦ってきてるんですけど、点の取れる試合ができるなという感じなので、そこが自分との差なのかなと思います。

-今後の目標は
今年確実に出ると決まっている大会は秋のグレ選と天皇杯なので、それに向けて今の状態を落とさずに、得点する技術を身につけていきたいと思います。変更になったルールも練習に取り入れていきたいですね。2つの学生の大会は優勝して、全日本は表彰台目指して頑張りたいと思います。