【陸上競技】【陸上競技】出雲駅伝、つかみ取った3大駅伝初冠!

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第30回出雲全日本大学選抜駅伝競走 10月8日 於・出雲大社〜出雲ドーム  

◆結果◆

1位 青山学院大学 2:11:58
2位 東洋大学 2:12:10
3位 東海大学 2:13:31
4位 拓殖大学 2:14:16
5位 帝京大学 2:15:02
6位 中央学院大学 2:15:04
7位 立命館大学 2:15:07
8位 城西大学 2:15:11
9位 日本体育大学 2:15:31
10位 早稲田大学 2:15:34
11位 アイビーリーグ選抜 2:16:01
12位 法政大学 2:16:14
13位 京都産業大学 2:17:47
14位 皇學館大学 2:18:55
15位 日本文理大学 2:21:25
16位 札幌学院大学 2:21:33
17位 大阪経済大学 2:22:08
18位 北信越学連選抜 2:22:17
19位 札幌国際大学 2:22:30
20位 広島経済大学 2:22:34
21位 東北学連選抜 2:24:28

◆個人成績◆

1区 橋詰大慧 23:15(区間1位)
2区 鈴木塁人 16:26(区間1位)
3区 森田歩希 25:21(区間2位)
4区 𠮷田圭太 18:00(区間1位)
5区 生方敦也 18:48(区間2位)
6区 竹石尚人 30:08(区間2位)

 

 

スピード駅伝と言われる出雲駅伝で1区を任されたのは、昨年度アンカーを務めた橋詰。
駅伝シーズン開幕を告げる号砲が響き、出雲ドームを目指すランナーたちが一斉にスタートを切った。
橋詰は序盤、集団の後方につけて様子を伺う。4㌔を過ぎたあたりから集団が縦長になるが、橋詰は依然先頭集団に。
6㌔過ぎにレースは大きく動く。相澤(東洋大)が仕掛け、それに続き荻久保(城西)の2人が前に出る。
しかし、橋詰は落ち着いていた。7㌔手前で1位集団の2人を捉えると、ラスト1㌔で一気にギアを上げ突き放す。
後ろの相澤、荻久保に6秒の差を付け、中継所へ到着し、2区鈴木へタスキを繋いだ。
スパートに対して橋詰は「昨年度のテレビを見返して、ずっとここだと思っていたところで行けた。百点だと思っている」と自身を評価。悔し涙を滲ませた昨年度大会から一年、最後の出雲路で成長した姿を見せつけた。

橋詰〈写真提供=スポーツ法政新聞会〉

 

2区には今年の箱根駅伝で1区を走った鈴木を起用。鈴木は序盤から快調に飛ばし、2位の東洋大と7秒あった差をぐんぐん離していく。2.2㌔地点ではその差を12秒に広げ、独走体制に入る。後半は、時折苦しい表情を見せるも落ち着いた走りで、第3中継所で笑顔で待つ主将の森田にトップでタスキを繋いだ。

鈴木は、2区を16分26秒で走り、区間賞を獲得。意外にも、三大駅伝で自身初の区間賞獲得となった。鈴木は、「区間賞という方でいい流れを加速させて後続につなげられて良かった」と笑顔でレースを振り返った。

鈴木〈写真提供=京産大アスレチック〉

 

各校のエース級の選手がそろう3区に起用されたのは森田主将。2位東海大と23秒差で襷を受け取ると序盤の2㌔を好タイムで快走する。4㌔を過ぎると向かい風の影響かペースが少し落ち時折苦しそうな表情を見せ、東洋大・山本の姿が少しずつ大きくなる。しかし森田は冷静だった。「駅伝では外さない自信がある」という言葉通り、自分のペースで淡々と走り6㌔を過ぎると一気にペースを上げる。激しい2位争いを繰り広げる後続との差をあっという間に広げ、9月の全日本インカレ5000㍍で3位入賞を果たした吉田にタスキ渡し。森田はきっちり区間2位の走りでまとめ、青学大の優勝に大きく貢献した。

森田〈写真提供=スポーツ法政新聞会〉

 

4区を任されたのは、三大駅伝初出場の吉田。落ち着いた走りで、2位集団を形成していた東洋大と拓大を更に離しにかかる。東洋大が単独2位に浮上し、一時はその差を詰められるも、焦らず安定したペースで走り続けた吉田。後半に入ってから更に差を広げた。第3中継所では36秒あった2位東洋大との差を45秒に広げ、トップで5区生方に繋いだ。吉田は、大学三大駅伝デビュー戦で区間賞を獲得。落ち着いた安定した走りで、存在感を見せつけた。

吉田〈写真提供=帝京スポーツ新聞部〉

5区は出雲プロジェクトの申し子、生方だ。5月の関東インカレ2部1500㍍で優勝し、スピード駅伝と呼ばれる出雲駅伝への出場にかける思いが人一倍強かった生方。持ち前のスピードを活かし前半から速いペースでレースを進めるが、東洋大・今西が生方以上の好走を見せ残り1㌔には差が20秒に。しかし生方はしっかりとペースを切り替えスパートをかける。第5中継所で東洋大との差は27秒と縮まったが、念願の出雲で同学年の竹石と襷リレー。

生方〈写真提供=スポーツ法政新聞会〉

 

アンカーを務めたのは竹石。すっかり上級生の風格を纏い、最長区の6区を走り抜けた。
タスキを受け取った時点で2位を走る東洋大とは27秒差。落ち着いた走りでゴールを目指す竹石。
このまま独走でゴールするかと思いきや段々と後続の姿が大きくなっていく。10㌔地点で東洋大・吉川との差が4秒と、真後ろに迫った。しかし竹石は冷静さを保ったまま自らの走りに集中。東洋大に縮められた差を、また徐々に広げていった。
「気持ちで走った」という竹石。大きな歓声の中、最後は強く右手を突き上げゴールテープを切り、仲間からの胴上げで宙を舞った。その後キャプテンの森田、原監督と胴上げが続き、チームで喜びを噛み締めた。

ゴールテープを切る竹石〈写真提供=スポーツ法政新聞会〉
宙を舞う原監督〈写真提供=スポーツ法政新聞会〉

3大駅伝3冠を目指す青学大、6区間中3区間で区間賞、残る3選手も区間2位と、圧倒的なレースでまずは1冠を獲得した。

次に目指すは来月に迫る全日本大学駅伝の冠だ。その冠に懸ける想いはどの大学よりも強い。駅伝王者青学大の強さを伊勢路でも見せつけてほしい。

次の目標へ、そしてさらにその次へ。彼らの勢いは加速し続ける。

(1区: 長尾凜、2・4区:塚原梨沙子、3・5区:舘野七海、6区:小島早織)