【陸上競技】【陸上競技】メラメラ大作戦大成功!全日本駅伝優勝で2冠!

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第50回全日本大学駅伝対抗選手権11月4日 ・熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前

◆結果◆

1位 青山学院大学 5:13:11

 

(青学大個人結果)

1区 小野田勇次(営4)27:29 (区間3位)

2区 橋詰大慧(史4)   32:21 (区間5位)

3区 鈴木塁人(総3)   34:42 (区間3位)

4区 林奎介(機4)       34:27 (区間2位)

5区 吉田祐也(教3) 36:23 (区間1位)

6区 𠮷田圭太(地2) 37:29 (区間1位)

7区 森田歩希(社4) 51:36 (区間2位)

8区 梶谷瑠哉(教4) 58:44 (区間3位)

10月の出雲駅伝につづき、全日本駅伝でも優勝を成し遂げ、3冠へ王手をかけた青学大。途中まで他大学に先頭を譲っていたものの、後半区間で逆転し、最終的には後ろに大差をつけて優勝。「やっぱり強かった」と多くの人に言わしめた青学大の全日本駅伝を区間ごとに振り返る。

《1区》

    小野田(写真提供=スポーツ法政新聞会)

スタートラインに立ったのは当日エントリー変更された小野田。2冠を目指す今レースに向け、張り詰めた空気の中で胸に手を当て大きく深呼吸をした。今年から距離変更が行われた1区は例年に比べ5㌔以上短くなり、スピード勝負の最短区間となった。

序盤は集団後方からレースの全体を見渡した。残り2㌔を過ぎても先頭集団は崩れることなく、誰が先にスパートをかけるのか選手間にも緊張感が漂う。

集団が大きく動いたのは、8㌔手前。小野田が一気にギアを上げ、先頭集団を離しにかかった。しかし後ろには帝京大・竹下が小野田の後ろにぴったりと付き、その後ろには日本学連・石井が迫る。最後のスピード勝負は熾烈な戦いとなり、小野田は日本学連、帝京大に次ぐ3位で中継所へ。

惜しくも区間賞は獲得ならなかったが、先頭との差は4秒とほんのわずか。その後のレースの流れを作るしっかりとした4年生らしい走りで橋詰へとタスキをつないだ。(小島早織)

 

《2区》

橋詰

各校の主力が集う2区を任されたのは、チームのエース級に成長した橋詰。先頭と4秒差の3位でタスキを受け取った。

序盤から勢いを持って前を追うと、4㌔手前で東海大・關とともに1位集団に合流。それと同時に、後ろを走る東洋大や駒澤大を擁する第2集団をどんどん離していく。

8・5㌔を過ぎたところで帝京大・横井が遅れ、先頭集団は3選手に。

終盤に入り、9㌔過ぎについに東海大が仕掛ける。それに付いていく日本学連選抜に続く形で、3位につけ前を追う。

しかし、このまま前の2チームに追い付くことなく中継所に到着。受け取ったときと同じ、トップから4秒差でタスキ渡し。

鈴木の背中を左手でポンと叩き、後輩を伊勢路に送り出した。(長尾凜)

 

《3区》

鈴木

前半最長11.9㌔の3区を託されたのは自身二度目の全日本となる3年生、鈴木塁人。原監督がキーマンに挙げた4区林にどう繋げるか、こちらも注目の区間だ。

先頭を走る東海大と4秒差で襷を受け取ると、東海大3区館澤と日本学連選抜の坂東を追う。前半から絶好調の走りで区間賞を獲得した館澤に差を37秒まで広げられてしまい、苦しんだ中でも34分42秒と区間3位の走りで後続は引き離した。(竹石季緒)

 

《4区》

4区は全長11.8㌔に、10㍍以上ある高低差が3度も訪れる険しい区間。そこを任されたのは4年生の林圭介だ。

林は最高学年となった今年度初めての駅伝出場。レースは不安な局面から始まる。3区の鈴木塁人が東海大と37秒差をつけられ2位でのタスキを受け取った。

しかし、慌てずに走ることを心がけた林。トップを走る東海大とは追いつける位置につけ、決して離されることなく、その差をじりじりと縮めていく。区間賞は8人抜きを達成した、林と同学年の順大・塩尻和也。林は区間2位の走りでトップの東海大との差を26秒まで縮め、5区の吉田に繋いだ。(猪又啓太郎)

 

《5区》

吉田(祐)

5区12.6キロを走ったのは三大駅伝初出場の吉田祐也。今季は自己ベストを4回更新するなど好調をキープしていた。

第4中継所で首位の東海大と26秒差の2位でタスキを受けた吉田は、最初の5キロを14分34秒で通過。この時点で前を走る東海大鬼塚との差は26秒とタスキを受けた時点と変化はなかった。少しでも早く東海大との差を詰めたいという中で、吉田は「後ろには頼れる先輩がいる」と落ち着いた走りをみせる。10キロ地点でも差はほとんど変わらず、鬼塚と堂々の勝負を演じた。

結局第5中継所では東海大との差を2秒詰め、24秒差で𠮷田(圭)にタスキをつないだ。吉田自身も12.6キロを36分23秒で走り区間賞を獲得。「東海大との差が詰まらず苦しい展開だった」と謙遜したが、その後の青学大に流れを与える走りをみせた。(海野大輔)

 

《6区》

𠮷田(圭)

6区は出雲駅伝で区間賞を取り、勢いに乗る𠮷田(圭)が務めた。安定した走りを見せ、24秒あった首位東海大との差をじりじりと詰めていく。

前半から積極的に入り、3㌔地点での差は20秒。その後もフラットなコースを軽快に駆け抜け、10.5㌔地点では4秒差にまで迫った。しかし、東海大の郡司も粘りの走りを見せる。残り1㌔からスパートをかけられ、最終的には11秒差での襷渡しとなった。

𠮷田は「トップで襷を渡せなかったことは自分の詰めの甘さ」と悔しさをにじませるも、5区の吉田(祐)に続く区間賞を獲得。ダブル吉田の力走で、7区に待つ主将森田へと良い流れを作った。(下地早穂子)

《7区》

森田(写真提供=東洋大学スポーツ新聞編集部)

7区を任されたのは、頼れる主将、森田だ。トップを走る東海大と11秒差でタスキを受け取ると快調に飛ばす。

東海大の背中が徐々に大きくなっていき、ついに、3キロ地点で同じく主将の湊谷(東海大)と並ぶ。森田は冷静に動きを見極め、スッと前に出る。そこで東海大を抜き去り、その後もぐんぐんと差を広げていく。第7中継所では東海大と1分58秒の大差をつけ8区の梶谷に笑顔でタスキを渡した。森田はレース後小さくガッツポーズ。手応えのある走りで、青学優勝の立役者となった。

森田は今大会、MVPを獲得。2年前に同大会でMVPを獲得してから2度目の受賞となる。東海大との主将対決に勝利し、青学大の逆転勝利に大きく貢献。箱根でも結果を出してチームを引っ張るキャプテンシーに期待がかかる。(塚原梨紗子)

《8区》

梶谷

頼れるキャプテン森田から襷を託されたのは同じく4年の梶谷だ。最終区8区は19.7キロと全日本駅伝の中では最長区間であり、ラスト5キロは長い登り坂が待ち受けている。強靭な体力と精神力が必要なこの区間、ハーフマラソンで優勝するなど長距離への対応力を見せてきた梶谷の真価が問われる。

最初の5キロの通過タイムは14分13秒。2位の東海大湯澤のラップタイム14分50秒と比べても分かるように前半からかなりのハイペースで入った。

7区森田から襷を受け取った時、2位との差は1分58秒。このまま行けば優勝は確実であった。しかし梶谷は手を抜かず、攻めの走りを見せた。

残り8キロとなった度会橋での2位東海大との差は2分45秒とさらにリードを広げた。ここから最大の難所、伊勢神宮までの長い登り坂が始まる。ここで前半のハイペースが影響したのか腹を押さえる動作や苦しい表情が見られたがペースは落ちない。梶谷の真骨頂である粘りを見せる。

13キロを37分59秒で通過し、安定したラップを刻む。相変わらず表情は苦しそうであるが、梶谷の目にはまだ力強さが宿っていた。しっかりと仲間の待つゴールを見据えていた。

残り1キロになると先ほどまでの辛そうな表情とは一変、笑顔が見えるようになった。多くの駅伝ファンの声援を背に受け、最後の力を振り絞り伊勢路を駆け抜けゴールテープを切った。(嶋瑞希)

梶谷 ゴール写真
全日本駅伝優勝により2つ目の冠を手に入れた青学大。次は年明けの箱根駅伝だ。目指すは、史上初となる2度目の「大学駅伝3冠」。次は箱根のゴール大手町で優勝を果たした彼らの笑顔が見たい。残り2ヶ月弱、青学大は誰も見たことのない頂点に向かって走り続ける。