【陸上競技】箱根駅伝・直前特集 ④岩見秀哉選手に注目!

陸上競技

2021年1月2日・開催予定の第97回東京箱根往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に先駆け、青山スポーツでは独自のインタビューや取材をもとに注目選手の紹介や展望をお届けします。

昨年度の大会においてチームに貢献する好走を見せた岩見秀哉。自身3度目そして学生最後のレースとなるであろう最終局面はどう迎え撃つのだろうか。

10月3日に行われた国士舘大記録会では5000mの自己ベストを更新。今年は競技限らず様々な大会が軒並み中止でモチベーションが安定しない中での好成績を叩き出した。選手たちは「走ることさえ否定される時期」も経験したと原監督は話した。その荒波に弾かれず岩見はフィジカルの強化に努めてきたという。これまで低体温症に苦しみ意識が朦朧とする中走り涙を流したこともあった。5000m自己ベスト更新はフィジカルトレーニングに打ち込んだことによる努力の賜物。自身と向き合い弱みを埋めることに成功した。

前々大会で4区に出走した岩見

そして記録会の約一か月後、初の伊勢路を4区で挑んだ。6位で受け取った中村からの襷を胸にスタート。団子状態の混戦になるも4位をキープし佐藤に襷をつないで見事に走り抜けた。それでも「自分より早かった上位3人との差が結構あったのと後半粘れなかったのが現状の力のなさ」に苦汁をなめ自分を厳しく評価。「自分が残されたのは箱根駅伝しかないので絶対に優勝したい」と心に火を付けた。

さて今年もSNS上では区間予想で盛り上がる。岩見自身としては、「八区を走れるのなら走りたい」と意欲を示した。前大会で好感触を掴んだことは自信につながっている。さらに今年積み上げてきたフィジカル面が背中を後押しし、去年以上の走りに期待がかかる。

箱根出場経験を有する4年生は下級生からすると頼もしい存在。岩見自身もこれまで4年生の背中を追いかけ頼りとしてきた。チームの柱となり下級生を牽引する立場だ。そのなかでも自分は「見守る」存在であると感じているという。先陣を切ってチームをまとめる主将の神林とは対照的に自身の立場を置いた。ラストラン、岩見の勝負を決める走りは見逃せない。

岩見秀哉(教4):兵庫県・須磨学園高校卒業。5000mベスト:13分45秒80 10000mベスト:28分49秒13

(記事・髙橋瑞紀)

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