【女子バレーボール】【女子バレーボール】堂々の全日本準優勝 選手の心に一点の曇りなし  

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秩父宮賜杯全日本バレーボール大学女子選手権 決勝 12月2日(日)於・大田区総合体育館

◆結果◆
青学大●1-3〇筑波大
第1セット23‐25
第2セット21‐25
第3セット25‐22
第4セット23‐25

優勝 筑波大
第2位 青山学院大
第3位 松蔭大
第4位 日体大
第5位 龍谷大
第5位 東海大
第5位 国士舘大
第5位 日女体大

今年もこの大舞台に戻ってきた。日本一をかけた大一番。相手は昨年度と同じ難敵・筑波大。今年度、春秋季リーグでは敗戦。東日本選手権でも決勝で敗れており、いまだ筑波大に勝利していない。

今年の筑波大は、主将・丸尾遥香のセンターを軸に、高さとパワーに加え、速さを特徴とした攻撃を持ち味としている。青学大は得意のサーブで相手のリズムを崩すことが求められた。


(試合直前の円陣で気合注入)

〇第1セット


(秋山監督)


(客席の一番前に座る角崎良蘭(写真左))

今年度、アナリストとして他大学を分析してきた角崎良蘭らも、客席から試合を見つめる。


(及川選手のサーブを見つめる宇治川主将たち)

今日もベンチスタートとなった宇治川主将。ベンチの誰よりも大きな声を出し、選手たちを信じ、鼓舞する。

第1セットは中盤戦まで青学大がリードする形に。勢いで圧倒し、良い流れで20点まで到達する。しかし、ここからサーブカットで乱れ、思い通りの攻撃につなげられずスパイクが決めきれない。そこを筑波大に突かれ、連続でポイントを奪取される。


(宇治川主将は左から2番目)

23-23とスコアが並び思わず青学大はタイムアウト。しかし筑波大の流れを切れず、このままこのセットを落とす。

〇第2セット

筑波大は良く拾った。青学大のアタッカーも、筑波大の高いブロックでコースが絞られなかなか相手コートに落ちない。

それに加えて筑波大の攻撃の左右展開が非常に速い。青学大のブロックが出来上がる頃にはすでに相手はスパイクを振り下ろしている、そんな場面が多かった。相手に攻め込まれ、自陣のリズムが作れない。


(得点時はこの笑顔!!)


(ベンチも心配そうに試合を見つめる)

筑波大の応援客席からは「青学大の14番上手いね。名前なんて言うの?」という声が出るほどその存在感を示したのが2年生の目黒安希。青学大のレフトアタッカーとして攻撃の要となってきた。忍者のようにするするっと動き、その身軽さから繰り出す力強いスパイクで相手のコートにボールをさらっと鎮める。

〇第3セット

セットカウント0-2。第2セットを落とし、もうあとがなくなった。しかし今年のチーム青山はこの展開を何度も経験済み。目の前のワンプレーに最大限の集中をすることを誓い、第3セットに臨む。


(思いを一つに)


(生瀬総監督(写真左)と古谷主務(写真右)も固唾を飲む)


(スパイク、ブロックで必死にサイドに走った3年・野嶋華澄)

このセットは勝利への気持ちが、選手たちの身体に、プレーに体現された。客席で見ていた、2年の浅川萌香(リベロ)からは「勝負勝負‼」の大声が。選手たちもそれに頷き、スパイクにより一層の力がこもった。

ライトの宮下聖果(10番・3年)は、相手ブロックにコースを絞られても、その横を突き刺す、鋭角のスパイクを次々と決める。


(左から角崎、島村、堀内、浅川)


(ブロック3枚で相手スパイクを止めに行く)

まさにチーム一丸とはこのこと。試合に出ている選手はベンチや客席にいるチームメイトの掛け声にしっかり頷き、それが力となってプレーとして体現された。

是が非でも魅せたかったプレー。それは今まで応援してくれた全ての人への感謝の気持ちを試合で体現すること。この第3セットで、その思いが存分に伝わる、迫真のプレーが選手たちに光った。このセットを勝ち取り、第4セットに勢いをつける。

〇第4セット


(24番比金有紀、14番目黒安希)

セットカウント1-2。なんとしてもこのセットを勝ち取り、フルセットに持ち込みたい。

以前、秋山監督は「気持ちと気持ちがぶつかる試合をしたい」ということをインタビュー時に話してくれた。この第3、4セットは、後輩たちの、4年生たちへの思い、応援し続けてくれた全ての人への感謝の気持ちが前面に出たセットとなった。

レフトアタッカーの市川(6番)も、手に力が入る。

しかし、追い上げもここまで。最後はセッター比金のトスがダブルコンタクトの反則を取られゲームセット。セットカウント1-3で、筑波大に敗戦し、今年度最後の試合を終えた。

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4年生はこの試合をもって引退となった。試合後、控室では皆が涙した。終始号泣していたのは1,2,3年生ら後輩たち。4年生への感謝の気持ちと、勇退への悲しさでいっぱいになった。しかし4年生はそれを優しく受け止める。今年1年間、チームの強固な土台を作り上げてきた4年生。最後までチームを支える姿がそこにはあった。

~表彰式・閉会式~


(レシーブ賞・市川彩)


(敢闘賞・及川真夢)

閉会式では、青学大から2人の名前が呼ばれた。レシーブ賞には市川彩(6番・3年)、敢闘賞には及川真夢(4番・4年)が選出された。

↓集合写真↓

閉会式終了後、全員の集合写真を撮影。彼女たちは一点の曇りもない、晴れやかな笑顔で大会を終えた。


(大会後のミーティング)


↑これまで選手たちを支え続けた青学大の監督達とサポート陣営

(猪又啓太郎)

~以下、監督・主将インタビュー~

秋山監督

ー全日本インカレ準優勝、今の気持ちは
昨日の準決勝で非常に良い形で試合運びができて、今日もスタート第1セットリードしていたんですが、自分達から変なミスを出したり、崩れたりしてしまって、相手に流れを渡してしまって、昨日とは全く真逆な試合展開になってしまったので、1セット目がカギだったかなとすごく思います。総合的に見たとき、去年の優勝メンバーは二人しかコートにいなくて、今年からスタメンになっている子ばかりの中で、ここまで、決勝の舞台まで来ることができたというのは、本当に彼女たちの努力だと思います。悔しい思いの方が多かったと思うんですが、そこも一つ一つ向き合いながらチームとして成長できた結果かなと思います。選手たちはよ億頑張ったなと思います。

ー第2セットまで苦しい時間が多かった、その時どんな言葉を選手にかけたか
自分たちの良いときの状態を出し切れていなかった所があったので、そのまま終わってほしくなかった。自分たちがチャレンジャーだということに変わりなく、今までやってきたことを全部出そうよ、という声掛けはしました。

ー第3セット、気持ちが体に、プレーに体現されていたが
あれが、もっと早い段階で出せていれば。2セット取られてからだと厳しいので、その前にああいう気持ちを出せていたらちょっと変わったかなとは思うんですが、筑波大も気迫のあるプレーがあったので、そういうチームと決勝で戦えたということはすごく私たちのチームは勉強になった、学びが多かったなと思います。

ー引退される4年生に何を伝えたいか
チームの土台を、このチームが始まったときから見直しをして、新しく作っていったことが多かったですし、その4年生5人が中心となって苦しいときに4年生が踏ん張ってチームをまとめて、もっと上に行こうということでやってくれたので、こういう土台ができてきたのも、4年生のおかげだと思っているので、本当にありがとうと言いたいです。

ー今年のチーム振り返って、どんなチームでしたか
私は毎日(選手たちを)見ているので、その変化が目に見えてわかるんですが、始まったときとは比べものにならないくらい一人ひとりが自分と向き合って、勝ちに貪欲になり、たくましくなって、チームとしても幹ができてきたことを試合やるごとに実感することが多くあった。ただ、波が試合にどうしても出るなということが残ったので、4年生が残してくれたものを軸に、来年は当たり前のレベルを上げて、土台のレベルを上げて、さらに上を目指せたらいいなと思います。

宇治川主将
ー試合を振り返った、今の気持ち
日本一を取りたかったので悔しい思いはあるんですけど、自分たちの力を出し切れたので、そこはもう本当に力不足だったなと思います。納得できる試合で終われたことは良かったかなと思います。

ーセットカウント0-2で迎えた第3セット、どう試合を見ていたか
ここからやってくれるだろうなと思っていた。大きく点差が開いていたわけでもないのでここで踏ん張ってやってくれるだろうなと思っていたので、本当に信じて、そして自分にできることをやっていました。

ー第3セット、チーム全員が、気持ちが体に、動きに体現されていたが
本当にみんなの思いを背負って戦ってくれているなと思ったので、本当によく頑張ってくれたなと思います。

ーこの4年間、どんなバレー生活でしたか
今まで12年ぐらいバレーボールをやってきたんですけど、やっぱり一番考えたし、本当に”自分たちのチームだ”と思って取り組んできたので、本当に4年間すごく濃いバレー生活だったなと思います。スキルもアップしたと思うんですけど、それ以上にバレーボールのプレー以外にも得ることがたくさんあった4年間だったなと思います。

ー同期の4年生には何を伝えたいですか
本当に今まで4年間ずっとありがとう、と言いたいです。普段なかなか伝えられなかったので、本当に感謝しています。

ーこれからのチーム青山に期待することは
今年のチームも4冠目指してやってきたんですが、こういう風になってしまって、その悔しさを3年生以下の子達は知っているので、来年こそはこの悔しさをばねにして4冠を達成してもらいたいなと思います。