【レスリング】【レスリング】青学史上初の現役全日本チャンピオン誕生!天皇杯全日本選手権

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天皇杯全日本レスリング選手権 12月20〜23日 於・駒沢体育館

◆結果◆

フリースタイル
61㌔級 藤田雄大(マ4)=優勝
70㌔級 松田健悟(職員)=予備戦敗退

グレコローマン
63㌔級 大山允長(営4)=予備戦敗退
72㌔級 阿部結太(総4)=準々決勝敗退
82㌔82㌔級 藤井達哉(済2)=5位

女子
50㌔級 加賀田葵夏(マ2)=準優勝
50㌔級 澤田千優(総3)=5位

 

駒沢体育館で平成最後の天皇杯が行われた。
青学大からは7選手が出場し、フリー61㌔級の藤田が青学大史上初めて現役選手として優勝を果たした。
また、女子50㌔級では初戦の同門対決を制した加賀田が決勝まで駆け上がり、2年ぶりに表彰台に上がった。
グレコ82㌔級の藤井、女子50㌔級の澤田はそれぞれ順位決定戦に進むも3位決定戦で敗れ、メダル獲得とはならなかった。

 

藤田

1回戦、足を取ってテークダウンを奪い先制。さらにパッシブポイントから1点を加え、3-0に。残り時間1分強でバックを取られるが、何とか逃げ切り準々決勝へコマを進める。

続く2回戦は1Pでバックを取り、リードを保ったまま試合を折り返す。残り1分を切り、相手選手も前に出る。ポイントは相手に加算されたが、チャレンジ成功でスコア4-2で勝利する。

準決勝の相手は「練習も何度かしていて昔から知っている」吉村(早大)。
パッシブポイントを重ねられ、2点のリードを許したまま試合は残り1分。パッシブから1点を得ると、残り3秒で逆転。
劇的な展開で決勝進出を決めた。

迎えた翌日の決勝。相手は昨年度準決勝で敗れた有元(近大職員)。
互角の戦いになることが予想されたが、藤田が磐石な試合運びを見せる。
1Pのうちにテークダウンを奪うと、残り30秒でもポイントを獲得。有元のタックルをうまくかわしながら、さらに2点を追加しタイムアップ。6-0の完勝を収め、安堵の表情で全日本初優勝の喜びを噛み締めた。

 

松田

フリースタイル70㌔級に出場した松田は京都府網野高・伊藤との初戦を向かえた。1Pはお互いになかなか仕掛けられず、静かな戦いに。しかし、2Pに入ると寝技に持ち込まれ、2ポイントの技を連続できめられてしまう。スコアはあっという間に0-9となった。最後まで巻き返せなかった松田は初戦で涙をのんだ。

 

大山

昨年度は3位に入賞している大山。
今回はノーシードの予備戦からのスタートとなった。
開始20秒でバックポイントを奪われると、パッシブを受けパーテールポジションから投げ技を決められる。2Pに入っても反撃を試みるが、テークダウンを取られTフォール。
学生最後の全日本で無念の予備戦敗退となった。

 

阿部

初めて全日本のマットに上がった阿部。
初戦の1P、1分半を過ぎたところで4点の投げ技を決める。カウンターで1点を返されるが、4-1で試合を折り返す。
2Pでも投げ技が炸裂し、ローリングでポイントを取られるも8-3で判定勝ち。
続く2回戦では、5点の投げを決められるなど相手に試合を支配され、Tフォールで敗退となった。
全日本の舞台で価値ある白星を挙げた阿部は「勝ちたい気持ちがより強くなった。次は明治杯で2勝したい」と勝利への欲を見せた。

 

藤井

グレコ82㌔級で3位決定戦に駒を進めた藤井は「3位決定戦に負けて悔しいということはない」と彼だからこその言葉を残した。

優勝を目指して挑んだ今大会。初戦の負けは藤井を弱気にさせた。点の取り合いとなり、残り1分を切った時点で5-7の2点を追う展開。藤井は最後まで動きを止めることなく攻め続けた。しかし、一歩及ばず。ホイッスルとともに肩を深く落とした。

敗者復活戦は相手に点を許すことなく、Tフォールで圧勝。4ポイントのダイナミックな投げ技を2回決め、会場を沸かせた。
そして、迎えた3位決定戦。長谷川監督から「今年の総決算をしてこい」と背中を押された藤井は勝負にこだわるのではなく、今年の成果を出すことに注力した。普段は落ち着いた試合運びを見せる藤井が前半から攻めた。しかし、「いつもはやらないようなことをした結果があれかな」。空回りした結果が負けだった。

来季こそは「勝ちきる」試合をまた同じ舞台で見せてほしい。

 

加賀田

初戦は今年度のインカレ決勝カード、澤田との同門対決となった。
序盤こそ澤田のペースで試合を進められるが、「同門対決はワンチャンスをものにするのが大事」と話す通り、見事有言実行して見せる。一瞬の隙を見逃さずタックルを決めると、そこからグランドで連続得点。3:45でTフォール勝ちを収めた。

続く準決勝でも相手を寄せ付けず5-0で完勝。

迎えた決勝、相手は今年度明治杯の準決勝で敗れている入江(自衛隊体育学校)。
大会を通して「自分から得点を取りに行くつもりで試合をしていた」という加賀田は、自分から攻めの形を作る。
しかしアジア2位の実力者を前に、得点を奪えず3点ビハインドで試合を折り返す。
2Pでもタックルに入り足を取るシーンもあったが、得点には至らず0-6で敗戦となった。

2年ぶりに全日本の表彰台に立った加賀田だが、2位という結果に対して「まぐれというか、くじ運がよかっただけ」と言い放つ。
最高学年となる来年度こそ、表彰台の頂点を狙う。

 

澤田

同門対決となった初戦。澤田は「前半は試合の組み立て的には自分のうまい形でできた」と振り替えるように、開始直後から積極的に攻めた。しかし、加賀田にも焦りはない。ローリングを4つ連続で決めると、勢いはさらに増す。澤田は1PでTフォール負けを喫した。

翌日、3位決定戦に挑んだ。序盤から相手のタックルに苦しめられる。2ポイント技を重ねられ、わずか30秒で試合を終えた。

澤田は同門対決に黒星がついたことを悔やんだが、今季は社会人オープン優勝など充実した経験を積めている。大学生の集大成となる来季は、さらに強くなった姿を見たいところだ。

 

(記事=長尾凜・下地早穂子、写真=長尾凜)

 

~以下、選手インタビュー~

藤田選手
-優勝のお気持ち
うれしかったはうれしかったんですけど、非オリンピック階級なので(オリンピック階級の)57㌔級に比べたらレベルもそんなに高い訳ではないので、次の目標に向かって頑張りたいですね。うれしいはうれしいですけど、ほっとしてる気持ちの方が大きいです。
-決勝(近大職員・有元選手との試合)を振り返って
何度か対戦していて相手がやってくることも分かっていて、あとは自分のレスリングをやるだけでした。思った通りのレスリングが出来たかなという感じです。
-準決勝(早大・吉村選手との試合)の激闘を制して
練習も何回かしていて昔から知っている選手だったので、お互い技を知り尽くしていて、実力差はあまりなかったです。その中で拮抗した状態で最後ポイントが取れたのは、気持ちの部分が大きいのかなと思います。
-今後へ向けて
61㌔級が非オリンピック階級なので57㌔級を視野に入れて、(今大会57㌔級優勝の)高橋侑希さん(ALSOK)を目標にして、追い越したいと思ってます。

藤井選手
-大会を振り返って
優勝目指してやってて、初戦で負けた時点でその後の気持ちを作る部分が難しくて、敗者復活戦も3位決定戦も気持ちが入ってない状態でやったので、勝てないだろうな、勝っちゃダメだなというのがありました。長谷川さんも3位決定戦の前に「今年の総決算をしてこい」と言われていたので、勝ち負けはどうでもいいということではないですけど、今までやってきたことをやりたいなと思ったらちょっと空回りしてしまって負けてしまって。でも3位決定戦に負けて悔しいというのはないですかね。
-初戦でリードされる中であせりはあったか
あせりというのは少なからずあったんですけど、点の取り合いになって僕にしてはめずらしく結構点数が取れていたので、取り返せるやろっていう部分はあったんですけど、ちょっと最後届き切らんかったというのがあって、残念ですね。
-3決で相手に4点の投げ技を決められたシーンについて
試合が始まってしまえばあれなんですけど、(気持ちが)入ってなかったといえば入ってなかったのかなというのはあるかもしれません。自分から前に前に出ていこうという気持ちがあって、安定に勝ちにいこうとすれば勝てたと思うんですけど、いつもはやらないようなことをした結果があれかなと思います。
-今季総括と来季への抱負
今季は上半期がすごく調子がよくて、9月くらいまでめちゃめちゃ調子がよかったんですけど、そのあとあまり勝てない時期が続いて、実力では負けてないけど試合で負けたというのもちょくちょくあって、勝ち切るというのが難しいなと素直に感じたシーズンでした。来年は学生としては最後になるので、取り切れるところは全部取り切れるように頑張っていきたいと思います。

加賀田選手
-準Vについて
前回も決勝に行ったときは2位で今回も2位だったので、2位というのはまぐれというか、くじ運なよかっただけかなとは前回も今回も思います。
-決勝を振り返って
初戦から通して自分から得点を取りに行こうというつもりで試合をしていたので、結果的には点数取れなかったので意味なかったんですけど、他の試合よりは入江さんにも、自分から仕掛けにいったりちょっとは攻撃できるようになったかなと。
2年前に決勝行った時は入江さんと当たって点数も取って勝つことができたので、取れないことはないはずなので、もっと研究や練習が必要かなと思います。
-初戦の同門対決について
最初須崎選手(早大)が欠場ということを知らなくて、自分たちも抽選の結果聞いてて、ブロックが別れてる、よかったねってなってたら、長谷川監督戻ってきて、第1シード棄権だからシード繰り上がるよって言われて、え、じゃあもしかして!みたいな(笑)。でもまあしょうがない、試合は試合って感じで、たぶん向こうも割り切ってるので。
中学くらいからもともとよく当たっていて、高校までは所属が違ったので思い切っていけたんですけど、青学入って毎日一緒にやるようになって、手の内がわかりはじめて、攻撃するのも守るのも怖いというか、見合ってしまうところがあります。そういうときはワンチャンスをものにするのが大事かなと思って、今回はそれがグランドの得点に繋がったので、そこはよかったかなと思います。
-今大会は髪を編み込んで試合に臨んだが
昔から仲良くしてる法政の女子選手がいるんですけど、海外遠征とか行くと髪を結んでくれてて、試合日程も向こうがちょうど終わったあとだったので、やってってお願いしたらいいよって言ってくれて。前髪が邪魔だったので、いつも暇だったらやってくれますね。そんなに深い意味はないんですけど、ただ邪魔だったので、やりやすさが大事かなと。
-今季の総括と来季への抱負
今までは幹部とかでもなかったので、自分の成績だけを重視してやってくって感じだったんですけど、来年度になって4年生として、結果を出して後輩を引っ張っていくのも大事だと思っています。あと後輩たちもどんどん大きい大会に出たり大会で成績残したり出来るように、サポートや伝えられることが出来たらいいなと。レスリングだけではなく、もっと広いところを見ていけるように出来たらいいなと思います。

澤田選手
-3決を振り返って
相手の得意な技がタックルだと知っていたんですけど、対応出来なかったのは練習不足だったかなと思います。相手の五十嵐選手は数回しか対戦したことがないけど、やっぱり強かったです。
-初戦の同門対決、組み合わせを見たときの気持ち
来たか、と(笑)。長谷川さんがくじを引くんですけど、やったな、と思いました。勝ち上がって対戦することは今までもあって心の準備も出来てたんですけど、初戦からとなると前日とか朝の段階から気まずくなるというかやりづらくなるので、モチベーションはあまり高くはならなかったです。
-アップはどうしてた?
いつもは二人でやります。今日(4日目)も普通にやりました。でも昨日はさすがにってことで、女子の部員を一人ずつ相手にしてやってもらいました。
-初戦の試合を振り返って
前半は試合の組み立て的には自分のうまい形、いい感じでできてたかなと思うんですけど、後半一気に点数を加算されてしまったので、そこを取らせてしまったのは練習不足だったなと思います。
-今季の総括と来季の抱負
社会人オープンで優勝できて国際大会に派遣されたのは自分にとっていい刺激だったしいい経験にもなりました。同門対決で負けてしまうのは悔しい部分もあるんですけど、他の面では充実したレスリングの成績や経験を積んでくことができたのでよかったかなと思います。来年度は、1年生2年生よりも試合数が少ないので、少ない中でもしっかりと成績を残して、学校や部活に貢献していきたいと思います。