【男子バスケットボール】早大を下し、インカレ5位で1年間の戦いに幕を下ろす

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第70回全日本大学バスケットボール選手権記念大会12月10日〜12月16日於・大田区総合体育館、駒沢オリンピック公園総合運動場

◆大会結果◆

優勝      東海大学 (5年ぶり5回目)

準優勝  専修大学

第3位  日本大学

第4位  筑波大学

第5位  青山学院大学

第6位  早稲田大学

第7位  白鷗大学

第8位  明治大学

◆スターティングメンバー◆
#7 ナナーダニエル弾(国政3)
#13 前田悟(総4)
#31    戸田貫太(法4)
#15 石井悠太(法4)
#52 赤穂雷太(総文2)

◆試合結果◆

1回戦
青学大◯126-50●松山大
1P 23-10
2P 33-13
3P 31ー12
4P 39-15

2回戦
青学大◯70-67●神大
1P 15-16
2P 19-23
3P 12ー16
4P 24-12

準々決勝
青学大●62-71◯筑波大
1P 19-16
2P    9-28
3P 15-10

4P   19-17

順位決定戦
青学大◯70-52●明治大
1P 18-12
2P 24-7
3P 12ー13
4P 16-20

5位決定戦

青学大◯75-59●早大

1P   16-12

2P   17-17

3P   22-16

4P   20-14

全日本大学選手権(インカレ)の初戦の相手は、四国1位の松山大。青学大は前半から流れを掴むとそのまま攻撃の手を緩めずに大量得点を奪う。試合に出場したメンバー全員が得点し、128-50と圧倒的な強さで初戦を危なげなく突破する。

迎えた2回戦の相手はリーグ戦で今大会優勝候補筆頭の東海大を破るなど勢いに乗っている神大。勝負どころで3Pを決められ、神大が優位に試合を進める。点差がなかなか縮まらない中、9点のリードを許し迎えた最終ピリオド。青学大は、開始早々相手の連続得点でこの試合最大の12点差までリードを広げられてしまう。番狂わせが起こるのではないかと、会場が異様な空気に包まれる中ここから青学大の大逆襲が始まる。#21納見が連続で3Pを決めると#13前田、#31戸田が続き一気に同点追いつく。その後は一進一退の攻防が続き、神大の3Pがまた決まり始めると、青学大は、#31戸田の3Pでやり返す。2点ビハインドで残り時間は56秒。ここで頼れるキャプテン#15石井が魅せる。相手のパスミスに素早く反応した#15石井はボールを奪い取るとそのままゴールへ駆け抜けレイアップシュート。会場の盛り上がりは最高潮に。このプレーで同点に追いつくとその直後のオフェンスでも#15石井が果敢にドライブでゴールに迫り、ファールを獲得。緊張感が漂う中らフリースローを2本きっちりと沈め青学大が劇的な大逆転勝利で準々決勝に駒を進めた。

準々決勝の対戦は、昨年度のインカレで敗れている因縁の相手、筑波大。第1ピリオドは19-16と青学大が3点リードで迎えるも、第2ピリオドに入ると、筑波大に3連続得点を許し、一気に筑波大ペースに。青学大も#21納見の3Pで反撃するも、その直後にまた3連続で決めれ筑波大の勢いを止められない。第2ピリオド終了時には28-44と青学大にとって苦しい展開に。第3ピリオドで少しでも点差を縮めたい青学大は、5連続得点で波に乗り、点差を6点にまで縮める。しかし筑波大も粘りを見せ、最後に放った3Pがブザービーターで決まり54-43で第3ピリオドを終える。最終ピリオドに入ると一時は16点差まで差を広げられるも、#52赤穂、#13前田の連続得点で一気に3点差まで追い上げる。一気に流れに乗った青学大はそのままの勢いで逆転するかと思われたが、ここで#52赤穂をアクシデントが襲う。残り時間2分、ゴール下で相手に倒され地面に頭を強打。起き上がることができず無念の負傷退場。会場が騒然とする中時間だけが過ぎ、青学大は最後まで追いつくことが出来ず筑波大に敗れた。

日本一の道が途絶えた青学大は、気持ちを切り替えて翌日明治大との順位決定戦に望んだ。負傷退場し容態が心配された#52赤穂だったが、スタメンで試合に出場。前日に負傷退場したとは思えない果敢なプレーでチームを牽引した。第1ピリオドからリードを奪うと、そのままリードを伸ばし、前半を42-19で折り返す。後半になってもペースは衰えず、そのまま青学大が逃げ切り5位決定戦に進んだ。

インカレも最終日を迎え、青学大はこのチームとして戦う最後の試合に挑んだ。相手は今大会で昨年度覇者の大東大を破った早大。この試合では4年生の気迫のプレーが光った。第1ピリオドでは4年生の#13前田、#15石井がリズムよく得点し、青学大のペースに持ち込むと、続いて#21納見が3P、#52赤穂のドライブなどでリードを広げる。後半に入ると4年生の#31戸田、#10高橋が勝負どころでシュートを決め、早大を突き放しにかかる。そして、迎えた最終ピリオド。攻撃の手を緩めない青学大は、リードをさらに広げ、残り時間は25秒。今シーズン怪我で苦しんだ4年生の#20戸田がコートに立った。ここで早大主将の#27濱田と#13長谷川が#20戸田にフリースローを打たせようと意図的にファール。#20戸田は噛みしめるようにフリースローを放ち、2本きっちりと決めた。両チームは最後に4年生5人がコートに立ち、試合終了。青学大は75-59で早大に勝利し、大会を5位で終えた。

 

今大会で引退となる4年生。ルーズボールに飛び込み、最後までボールを追いかける姿。ファールを恐れず果敢にゴールにアタックする姿。チームが辛い時こそひときわ大きな声を出してチームを支える姿。そんな彼らの勇姿は後輩たちの目に焼き付いていことだろう。優勝を果たすことはできなかったが、最後4年生5人がコートに立った25.2秒は、観るもの全てに感動を与えた瞬間だった。来年こそは決勝の舞台で1番輝くために。青学大の挑戦はまだまだ続く。

 

(記事=塚原梨紗子、写真=竹石季緒)

〜以下、監督・選手インタビュー〜

廣瀬ヘッドコーチ

5位という結果について

悔しいですね。今年はすごい戦えるチームだと思っていたので、レベル的にはどこが勝ってもおかしくない僅差な差だったと思うんです。だから我々にもチャンスがあるなと感じてシーズンを迎えました。5位という結果は納得いくものではありませんでした。悔しいですね。でも最後4年生が本当に4年生らしく。彼らは努力、頑張る、そういう姿勢、気持ちを持った選手たちだったので、最後粘り強い早稲田相手に頑張ってくれたのかなと思います。

今日の試合を振り返って

早稲田は大東破ったり、勢いに乗っていたので、我々もそうですけど、どちらも最後だという思いがあって、メンタルの部分が勝負をわけるよという話をしてて、そこを上回れたのは良かったし、苦しい時に今日は石井、浩平、貫太、晃輔、悟と4年生が、要所要所で得点を決めてくれた。あとは流れの中で落ちたボールを赤穂がオフェンスリバウンドでつないでくれてそういう意味では、一人一人が力を出し切ってくれたおかげで勝てたのだと思います。

4年生へメッセージ

日本一になろうと僕が声をかけてきてくれた選手だったので、日本一を経験させられなかったのは非常に申し訳ないなと思います。ただ、学生スポーツは何ぞやと説いたときに人間力を高めていく、社会に出るための準備。それが体育会運動部の役目だと思います。バスケットの場合休みはほとんどないので、彼らにとっては努力という部分では卒業した時に必ず役に立つと思います。青学で培ったものを社会に出た時に存分に活かしてほしいなと思います。

主将の石井選手について

石井は、指定校推薦なんですよ。高校3年の9月に入りたいと練習参加して、僕は来るもの拒まずなので、許可して、石井は小さいのに、一生懸命やっていて。お前みたいなやつはいいよって。そしたらね、まさか最後キャプテンになって、僕自身もそうなると思わなかったし、本人も言ってたし、信は力なりっていうか、努力は裏切らないっていうのを体現してくれた。歴代の中でも素晴らしいキャプテンだったのではないでしょうか。

来シーズンに向けて

手が届きそうで届かない、勝てそうで勝てない。もう一度何が足りないのか。何をしなければならないのかをもう一度考えて精査して、目標はあくまでも日本一なので、まずは関東トーナメント優勝を目指して頑張っていきたいです。

 

#15石井主将

4年間を振りかえって

個人的には入った時に4年間(試合に)出られない覚悟で入って、それでも1年生から使ってもらえてすごいいい経験をさせてもらったなと。それでも青山学院という名前があるので、結果を出せなかったのは悔しい、悔いが残る思いがあります。

キャプテンとして1年間チームを見て

チームとして結束して戦えるチームにしたくて、「学生らしく一生懸命、チームで戦う」っていうのは強調して言ってきたつもりなんで、最後インカレをチームとして戦えたと思いますし、筑波大戦、神大戦で苦しい場面で4年生だけじゃなくて後輩からも「楽しもう!」とか「まだいける!」という声が出てきてくれて、嬉しかったし来年も行けるなと、任せられるなという思いになりました。強調してやってきてよかったなと、思いました。

最後の試合、同期に一言

感謝しかないです。同期が居なかったら4年間やってこられなかったし、特に今年の1年間というのはキャプテンをやらせてもらったのですが、周りの支えがなければできなかったです。(戸田)晃輔とかはけがをして(自分自身も)苦しい中で、声とかチームのために動いてくれて感謝しています。

これからの青学を担う後輩に向けて一言

いい結果を残せなくて本当に申し訳ないんですけど、1年間やってきたことは間違いないと思うんで、それを来年結果として出せるように頑張ってもらいたいです

試合最終盤、4年生5人がコートに立ったが。

晃輔が出るつもりだったのかはわからないんですけど試合中ベンチで「準備してる」とか言ってたんで、最後に出してあげられてすごい良かったですし、早稲田も意図を汲んでくれてファウルしてくれて、試合中にもう、すごい感動しちゃいました。

石井主将の今後について、バスケは続けられますか

バスケはします。でもプロではなくて実業団で第一線ではないんですけど、ここで経験させていただいたことを生かしてバスケットだけでなく社会人としても頑張りたいと思います。

 

#20戸田晃輔選手

4年間を振り返って。

一番はやっぱり苦しかったな、というのがあります。練習もそうですし生活の基準もバスケになって。体力的にも時間的にもすごく厳しい生活で、それでもしっかりやることができて試合にも出られた。そういう喜びがあったから続けてこれたと思います。

最後、けがに苦しんだが。

もともと膝はずっと悩まされていて、でも手術が必要とかいうけがではなかったのでトレーニングを頑張っていて、それで夏を乗り越えて中心選手になったってところで前十字靭帯断裂っていう正直もうプレー不可能のけがをしてしまって。ただ、最初はアキレス腱切れるよりマシかな、くらいにしか考えていなくて、筋力トレーニングを頑張れば出れるかなと思ってそれを頑張っていて、僕が出た方が絶対にチームに貢献できるな、と思っていたのでそこだけをモチベーションにしていました。ただ、1回練習に復帰したときに膝崩れって言う、靭帯がないからどうしても脱臼しちゃうですけど、それを起こしてしまって…その時は「やっぱり無駄なんだ」というか「4年間なにやってたんだろう…最後がこれかよ」って結構落ち込んだんですけど、その時に思ったのが「今やめたらそれこそ何やってたのかわからなくなるな」という思いで、スタッフやトレーナーだったりがサポートしてくれて「お前が最後まで頑張ってくれないとこっちも悲しくなるだろ」って言ってくれて、自分一人でバスケやってきたんじゃないんだな、というのはすごく感じたので「応援してくれる人のためにも自分のためにもで最後まで努力は続けよう」という風に思いました。

それと最後のインカレで、結果としては叶わなかったんですけど戦力として復帰できればっていう思いがあったので、「自分の力で日本一に少しでも貢献できれば」っていう思いで最後まで頑張ってきました。

4年間苦楽を共にした同期へ一言。

(笑いながら)同期は仲がいい訳ではないんですけど、ただ僕の代はしっかりしている代だったので、5人それぞれ性格も全然違うし育ってきた背景とかも全然違うんですけど、それでも「バスケを頑張る」「日本一を獲る」って言う目標意識は統一されていたのでそれで頑張れてこれたかなというのはあります。彼らが居なかったらこんなに頑張ってこれなかったし、人としても成長できなかったなって思うので、そこの点で出会えてよかったなって感謝しています。

最後、4年生5人でコートに立った。

できれば決勝の舞台でコートに立つって言うのを描いていたんですけど、初戦出た後に練習でけがをしてしまって、「これでコートに立つのは厳しいかな」という思いがあって、それでもチームメイトが頑張ってくれて最後5人で立つという夢というか希望が叶ったので本当にうれしかったですし、それを実現してくれたチームメイトには感謝しかないです。

後輩に向けて、メッセージを。

今となっては古豪って呼ばれるようになってしまったのですが、「強い青山学院」にあこがれてやってきたので、結局この冬もタイトルから遠ざかっていて、僕らの代で復活させようっていうのを5人で語ってやってきたのですが、それもかないませんでした。なのでやはり「強い青学」っていうのを後輩たちには取り戻してほしいな、と思います。

ただ、バスケだけやればいいってもんじゃないと思うので、大学スポーツは私生活も含め人間として成長できる場所であると思うので、そういうところで誰からも応援されるチーム作りを目指して、その中で日本一を取って筑波と東海にしっかりリベンジを果たしてほしいと思います。

 

#13前田選手 

最後の試合を振り返って。

4年間の集大成として最後楽しめてゲームができたのでよかったです。

5位という結果について。

怪我人が結構いて、優勝したかったけど最後筑波に負けて、自分のフリースローだったりゴール下のシュートだったりまだ甘さが出たかなと思うのでそこを反省したい。まだバスケット人生終わりじゃないのでまたレベルアップできるように頑張りたいです。

4年間を振り返って。

1年生から出してもらって一番は精神的に成長できたかなと思うし、技術的にも成長できたので良かった。優勝したかったけど、後輩に託します。

最後4年生5人でコートに立った瞬間は。

いや、もう最後涙こらえていました。ずっと。(笑)嬉しかったです。

4年生に向けて。

4年間ありがとうという感謝の気持ちで、腐りそうになった時もあるんですけど、厳しくも時にも優しく言ってくれたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

後輩に向けて。

来年の春の大会で筑波大と同じブロックでまた当たるのが決まったので、そこクリアしてもらって来年こそは優勝して、また強い青学を取り戻してほしいです。

進路に向けて。

Bリーグのほうで、まだチームは決まってないんですけど続けようと思ってます。

 

#52赤穂選手

今日の試合を振り替えて。

準々決勝で負けて、気持ちの切り替えが難しい中やっぱはみんなが最後は勝って終わろうという目標に向かって頑張ったので良かったです。

頭を打った時のことに関して。

あの時間帯では自分たちが追い上げていて、ここからっていうときに自分が抜けちゃって、結局負けてしまって、そこは責任を感じます。そういうところでの怪我はしょうがないかもしれないけど怪我をしない体つくりをしないといけないとと思って本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

頭を打った後の自分のプレーについて。

少し怖さはあったんですけど、自分のせいで負けたと思ってるので、先輩たちは気持ちの切り替えができていないかなって思ってたので、そこで少しでも自分が体を張ってプレーしたいと思っていたので、それが試合で出せて良かったです。

4年生に向けてメッセージはありますか。

バスケットやってればどっかしらでまた戦う機会があると思うのでしかっりお互い頑張って上のステージでも戦えるようにしたいです頑張りましょうって伝えたいです。

今後の目標。

勝てるチームを作っていきたいと思っているのでその中で自分がしっかり気持ちをだして昨年今年の経験を生かして、プレーしていきたいです。

 

高橋選手

5位という結果について。

リーグ終わってから1ヶ月間、優勝だけを目指して頑張ってきていたので、その目標を叶えられなかったのは悔いが残りますが、やってきたことを全面に出せたと思います。

最後4年生がコートにたったことに関して。

四年間一緒にやってきた仲間なので、最後はこの5人で終わりたいという気持ちが強かったです。特にこうすけを出すことができて安心しました。

大学での4年間について。

青学で四年間はきついことの方が多かったけど、終わってみればあっという間だったので少し寂しい感じもします。 

4年生へのメッセージについて。

この6人で頑張った経験は絶対自分のためになると思います。ありがとうございました。

後輩に向けてメッセージ。

すぐ新チームの活動が始まってしまうと思いますが、後悔しないように練習やトレーニングを頑張って欲しいと思います。

今後について。

卒業してもバスケは続ける予定です。

 

#31戸田貫太選手

5位という結果について。

チームが望む結果とはなりませんでしたが、チームとして最高な記憶に残る五位決定戦を出来たから、満足はしてませんが、良い思い出ができました。

最後に4年生にメッセージ。

今まで、自分が試合に出れてなかったので中々5人が揃う場面はなかったのですが、最後も晃輔が怪我したけど、晃輔を出せる状況を作れるために点差を広げようとしたので、揃った時は今までの試合で1番最高な気分でした。

4年間を振り返って。

今までの大学バスケ生活において、最後に1番良い思いをさせてもらえた大会でした。今まで出れなかった分、頑張って努力し続けてきた甲斐があったなと思い、神様っているのかな〜とか思ったりします。でも、自分だけの力ではなく、家族はもちろん、お世話になった方々、友達の応援があっての自分です。本当に感謝しきれません。ありがたい気持ちでいっぱいです。

4年生へのメッセージ。

今まで、本当に頼りっぱなしでお世話になりました。これからそれぞれの道に行くけど、頑張っていこう!

後輩に向けてのメッセージ。

優勝はもちろん、筑波、東海にリベンジできるチャンスはまだまだあるし、伸び代もたくさんあると思うから頑張っておくれ!

今後について。

実業団に所属して、バスケットは続けさせていただきます!第一線ではないですが、応援よろしくお願いします!