【陸上競技】【陸上競技】王者青学大の復路追い上げで箱根駅伝準優勝! 

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第95回東京箱根間往復大学駅伝競走 1月2日・3日

◆青学大 結果◆

1区 橋詰大慧(史4)1時間2分41秒
2区 梶谷瑠哉(教4)1時間8分30秒
3区 森田歩希(社4)1時間1分26秒=区間賞
4区 岩見秀哉(教2)1時間4分32秒
5区 竹石尚人(総3)1時間14分52秒
6区 小野田勇次(営4)57分57秒=区間新
7区 林奎介(機4)1時間2分18秒=区間賞
8区 飯田貴之(総1)1時間4分34秒
9区 𠮷田圭太(地2)1時間8分50秒=区間賞
10区 鈴木塁人(総3)1時間10分10秒

 

◆総合結果◆

第1位 東海大 10時間52秒9秒
第2位 青学大 10時間55秒50秒
第3位 東洋大 10時間58秒3秒
第4位 駒大 11時間1分5秒
第5位 帝京大 11時間3分10秒
第6位 法大 11時間3分57秒
第7位 國學大 11時間5分32秒
第8位 順大 11時間8分35秒
第9位 拓大 11時間9分10秒
第10位 中央学大 11時間9分23秒
(以下記録略)
第11位 中大
第12位 早大
第13位 日体大
第14位 日大
第15位 東国大
第16位 神大
第17位 明大
第18位 国士大
第19位 大東大
第20位 城西大
第21位 山梨学大
第22位 上武大
OP 関東学生連合

 

往路を6位でゴールした青学大。箱根駅伝2日目のこの日、大逆転を目指して復路メンバーの5人が懸命に箱根路を駆け抜けた。最終的には2位で大手町のゴールテープを切ったが、復路記録を更新して復路優勝を果たした。

6区

小野田

6区は4年連続出走の“山のスペシャリスト”小野田。これまでも区間新を狙ってきたが57分への壁は厚く、4年目の山下りへの思いは強い。トップ東洋大との差は5分30秒、大逆転の期待を背負いスタートした。
前半は落ち着いてペースを刻んだ。スタート時10秒以内にいた後ろの順大と拓大を振り切り、前を走る法大を追う。小野田は徐々にギアを上げ、法大を射程圏内に捉えるもなかなか差が縮まらない。ついに残り1㌔、沿道の仲間の声援を受け法大をかわす。最後の力を振り絞り、そのままタスキを待つ林のもとへ一直線。区間記録は57分57秒、悲願の区間新記録を更新した。
芦之湯ではトップ東洋大との差が5分50秒まで開いていたが、大平台まで5分34秒に戻す。函嶺洞門では区間新を上回る好ペースで来ており、東洋大との差を5分15秒まで縮め5位でタスキを繋いだ。(圷彩那)

7区

小野田からのタスキを受け取ったのは昨年も7区を走った林。林は序盤、2分40秒/㌔という猛スピードで、7区スタート時26秒差あった国学大との差をあっという間に詰め、4位に浮上。しかしこれに留まらないのが4年生の底力。3位の駒大にじわりじわりと近づき駒大・小島を捉える。そこから5㌔弱並走し、15㌔手前で小島を突き放した。昨年自らが記録した区間新記録とほぼ同じペースで快走を続けた林。自身が目指した「人生一の走り」を体現し、トップとの差を3分48秒まで縮めて、3位でタスキをつないだ。(猪又啓太郎)

8区

飯田

当日変更で8区を任されたのは飯田貴之。8区は終盤に遊行寺の坂があり、上りを得意とする飯田にはもってこいの区間だ。先頭を走る東洋大と東海大がどちらが前に出るかを牽制しあう中、飯田は着々と前との差を詰める。「下田(裕太、18年教卒=現・GMOアスリーツ)と同じくらいで走れる」という原監督の言葉通り、飯田は15㌔付近の遊行寺の坂まで下田と同じペースで好走を見せ、先頭集団を追う。しかし、先頭では東海大が一気にペースを上げ、後続との差を広げ始める。そのため飯田もなかなか差が縮められない。トップと4分29秒差で今シーズン絶好調の𠮷田にタスキを託した。区間2位の好タイムでデビュー戦を終えた飯田だったが、区間1位との差を痛感し悔しさをにじませた。(舘野七海)

9区

𠮷田

9区を走ったのは出雲駅伝、全日本駅伝と区間賞を獲得し勢いに乗る𠮷田圭太。トップ東海大とは4分29秒差でタスキを受け取ると快調に飛ばし前を行く東洋大、東海大との差をじりじりと詰めていく。𠮷田は区間新記録を狙えるペースで走り、14.5㌔地点ではトップ東海大との差を30秒詰めると、なんと平塚中継所で3分38秒あった東洋大との差を1分47秒まで詰める。「他の同期の悔しい気持ちを少しでも楽にしたかった」と振り返る𠮷田は20.2㌔地点でさらに東海大との差を15秒、2位東洋大の差を48秒も詰める好走。芦ノ湖では5分30秒あった東洋大の姿がはっきりと確認できる位置にまで迫り寄る。𠮷田は東海大と3分35秒差、東洋大とは3分38秒あった差を8秒にまで詰め、区間賞の走りで10区アンカー鈴木にタスキをつないだ。𠮷田は今年度の3大駅伝全てで出走し、全てのレースで区間賞を獲得。区間賞率100%と抜群の安定感で、次世代のエース候補へ名乗りを上げた。(塚原梨紗子)

10区

鈴木

全員でつないできたタスキを大手町に持ち帰るのは鈴木。すぐ前を行く東洋大・大澤を追いかけるようにして鶴見中継所を後にした。
「突っ込んで入って、その後どこまで粘るか」という走りのスタイルであっという間にその差を縮めると、2㌔すぎで大澤を抜き去り2位に浮上。大澤も置いてかれまいと鈴木の後ろにつこうとするが、5㌔地点で鈴木はすでに50㍍ほど先を行く。
区間記録を更新するペースで走り続け、残り9.5㌔地点の新八ッ山橋では東洋大と1分以上の差をつける。また、タスキを受けた時点で3:43あったトップ東海大との差も約40秒縮める快走を見せる。
東京の街中に入り、時折吹く向かい風の影響もあり区間記録からは遠ざかるも、安定したペースで大手町へ到着。「笑顔でゴールしよう」という原監督の声掛け通り、鈴木らしい爽やかな笑顔でフィニッシュテープを切った。
鈴木は今まで走ってきたロードに向き直り丁寧に一礼。また沿道の観客に向けても感謝を込めて頭を下げた。(長尾凜)

笑顔でゴールテープを切った
コースに向かって一礼

目標としていた箱根駅伝5連覇は達成ならなかったが、復路の追い上げで青学大の強さは十分に発揮された。「勝ち」が重要視されるスポーツの世界。しかし、青学大は今回の箱根駅伝の準優勝を経て、一人一人の胸に大切な”何か”が刻まれたはずだ。流した涙は決して無駄にはならない。また1年後やってくる大舞台に向け、彼らは走り続ける。