【コラム】2部制覇へ!強力打線封じられるかが勝負のカギ

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1部昇格へ向けて最初の関門は2部優勝。現在2部リーグの首位に立つ青学大は、2016年春季リーグ以来6季ぶりの2部制覇を見据えている。ここまで東農大、拓大、日大から勝点を挙げ、勝点3で他大学を一歩リードしている。今節の専大戦で2連勝し、国士大が勝点を落とした場合、青学大が優勝となる。

今季の大一番で迎え撃つのは因縁の相手、専大だ。当時1部だった青学大は、2014年秋の入れ替え戦で専大に敗れ2部降格となった。専大も勝点を落とせば優勝が消えるカードなだけに、両校絶対に負けられない戦いとなる。

今春の青学大は接戦で強さを発揮している。ここまで戦った8試合(6勝2負)は全てが3点差以内のゲームで、プレッシャーのかかる試合を戦い抜いてきた。

この戦績の背景には、粘り強い投手陣の存在が大きい。リーグ戦初登板で完封勝利と衝撃のデビューを果たし、現在防御率リーグ1位の0.89と安定感抜群の右上手・佐藤を筆頭に、昨秋から続く不調から復活した変則左腕・竹本、制球力のある4年生右横手・松本の先発三本柱が全ての試合でゲームを作っている。

佐藤は3年生にしてリーグ戦初出場。拓大戦で初登板完封勝利と完璧なリーグ戦デビューとなった。
昨秋は不調に見舞われたが今春は開幕投手を務めた竹本。9回1安打完封勝利と完全復活を印象付けた。

リリーフ陣では、1年の北村が好投を続けている。前々節の日大戦第3戦では、7回一死一三塁のピンチで登板。「ピンチでの起用は高校時代から」と連続三振のスーパーリリーフを見せ、1点のリードを守った。

 

4投手ともに豪速球や、圧倒的な変化球があるわけではない。しかし低めにボールを集め、丁寧に打者を打ち取る投球スタイルの投手で、大崩れしないことが最大の武器だ。

対する専大は例年通りの強線打線がウリだ。4割近いアベレージを残す岡本良(.389)、や一発と確実性を兼ね備えた寺澤(.320)、昨年から上位打線を打つ火ノ浦(.313)が並ぶ。さらに金沢が2番打者ながら2本塁打を記録するなどクリンナップ以外でも気を抜けない。

さらに専大スポーツ野球チーフの八代記者によれば、昨年までにない機動力にも注目だという。1番・大庭が3盗塁、2番・金沢が2盗塁を決めており、塁上で相手の守備を乱れさせている。また、クリーンナップの火ノ浦、岡本良の三振の少なさも得点力アップの秘訣だ。平湯主将は「自分で決めるのではなく、後ろにつなぐ気持ちを全員が持てていることが今季の打線に反映されている」と語る。平湯本人も今季に入り大学初の犠打でチームのチャンスメークに一役買っている。強力な打線に加えて、「繋ぐ野球」を体現している専大打線。安定した投手陣を擁する青学大からも普段通りの野球を展開し、優勝に望みを繋ぎたい。(専大スポーツ・八代記者)

専大打線の切込隊長大庭。塁に出すと非常に厄介だ。

八代記者の分析の通り、例年以上に厄介な専大打線。破壊力と機動力を兼ね備えた打線を抑え込み、得意の接戦に持ち込むことができるかが勝負のカギとなるだろう。

この春、近年の課題だった「勝負弱さ」を克服しつつある青学大。この大一番も勝ち切り、「勝負強い」青学大を見せられるか。10季ぶりの1部昇格へ向け、因縁の相手に勝利し2部制覇を成し遂げたい。(海野大輔)